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13.事例より考えるやる気の向上(自己成長の機会を逃すな)

13.事例より考えるやる気の向上(自己成長の機会を逃すな)

2013年03月12日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/03/12 09:00 icon_view 251view

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前回までは、3回にわたり働く人の仕事に対する考え方・心構えを少し変えるだけで、やる気の向上(職員満足度の向上)となり離職防止に繋がることについて紹介しました。今回から3回にわたり、前述の内容についてやる気の向上に向けた取り組み事例を紹介していきます。


○不測の事態にチャンスあり(自己成長の機会を逃すな)

昨年暮れの選挙で政権が代わり、デフレ脱却を目指す政策と景気回復に対する期待感から株価も上昇し円安と相まって経済は改善の方向に向かっているといわれています。
しかし社会保障制度改革については今だ不透明な点が多く経済政策ほど改革が進んでいません。病院経営も例外ではなく、赤字決算や労働条件の悪化に伴う人材不足といった問題を抱える医療機関、老人福祉事業者は数多く、帝国データバンクの調査によりますと2001 年~2011 年の医療機関の倒産は381 件(病院:90 件、診療所:178 件、歯科医院113 件)、老人福祉事業者の倒産は134 件となっています。2011 年は、医療機関が32 件(病院5 件、診療所17 件、歯科医院10 件)、老人福祉事業者が14 件となっています。また調剤薬局においても大手調剤チェーンを中心に吸収合併が頻繁に行われています。さらに医薬品卸が上位4社で売上げシェアの80%以上を占めるに対して、ドラッグストア・調剤チェーンは地方では地元に根差した数社で70%以上占める地域もありますが、関東や近畿、東海等では数社で50%未満の状態です。(ドラッグマガジン2011年8月号より)まだまだ中小零細が多く今後も吸収合併が続くものと思われます。
このような激動の中、門前薬局にとって病院が統廃合されることは一大事です。激動する環境の中、環境の変化は薬剤師として成長の機会をとらえることができます。
今回は、危機をチャンスに変えることが出来る事例を紹介します。
 

2~3年前の話になりますが、丁度薬剤師が4年制から6年生への移行時期で薬剤師の不足が著しい時期でした。門前の公立病院が統廃合により移転することになりA調剤薬局は店を閉めることになりました。チェーン店舗展開をしている会社側は転居を伴いますが、近隣の調剤薬局への転勤を打診しました。しかし、勤務していた薬剤師は、店の閉店による会社都合の退職を主張し、会社都合による退職の退職金等を求めてきました。結果として会社都合による退職で薬剤師は退職しました。店の閉店は会社・職員にとって激動する調剤薬局環境の対応としてよい機会です。 転勤をチャンスと捉え、職員の積極的にチャレンジする心構えが自らの成長のチャンスに変えることができるチャンスでした。自己成長を通して、職員自らが職場においてやる気の向上を図る絶好の機会を逃した感じを持ちました。転勤など仕事におけるジョブ・ローテーションは、一般的に以下の効果があります。

(1) 特定の職務だけではなく、職務に関する幅広い知識や視野を持つことができます。
(2) 1つの職務に長期間にわたって携わると、熟練度が増す反面、仕事がマンネリ化するおそれがあります。異動によって、そのような状況を解消し、仕事に対する満足度を増大させることができます。
(3) 大手調剤薬局の場合には本社から各店舗までいろいろな部門間で、ジョブ・ローテーションが行われる場合には、他店・他部門の職員とも社内のネットワークを形成することができます。

以上の効果の中で今回の閉店により転勤は、特に(2)の効果(仕事に対するマンネリ解消)が期待できます。ジョブ・ローテーションは職員自らの成長には欠かせない制度です。皆さんは当然ご存知ですが、一口に調剤薬局と言っても多種多様です。旧来型の大病院門前薬局、医療モール下の調剤薬局、老人保健施設等に隣接した調剤薬局、在宅に重点を置いた調剤薬局等があります。研修等で知識を深め、能力アップもりっぱな成長過程です。しかし真の成長は実践の中で培われます。特に大手調剤薬局の場合、各地域の調剤薬局を経験することはさまざまな調剤業務が経験できます。またより多くの患者さんに接する機会も得られます。自らの薬剤師としての幅を広げることにほかなりません。転勤による他店舗での業務は、自らの業務の幅を広げる絶好の機会であり自己成長の機会です。
通常のサラリーマンに比べて薬剤師は転勤に対する意識が非常に低いと感じます。慣れ親しんだ場所で長期間勤務すると転勤は関係ないと勘違いをしているのでしょう。個人の小規模な調剤薬局ならいざしらず、チェーン店で広域に事業展開をしている調剤薬局の場合、一般企業と同様に転勤はつきのものです。一般企業と同じく薬剤師も転勤を通して自らの成長機会を生かし仕事の幅を広げることが仕事に対するやる気の向上につながります。

次回以降は「あいさつ」について紹介します。この「あいさつ」を考える中に他の職員との人間関係が良好となり「やる気(モチベーション)」の維持・向上を図る道筋があります。


著者:坪内直樹

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