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21.先人達の名言よりやる気の向上を考える(満足は衰退の第一歩である)

21.先人達の名言よりやる気の向上を考える(満足は衰退の第一歩である)

2013年10月16日 (水) 09時00分配信 投稿日:13/10/16 09:00 icon_view 203view

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前回は、日本の教育者である森信三先生の名言、「人は一生のうちに出逢わなければならない人に必ず出逢う 一瞬早すぎもせず 一瞬遅すぎもせず」を紹介しました。人と人の繋がりの広がりは、自らは1人ではなく、仲間がいてさらに自分自身と志が同じくする者が増えることにより存在感を感じ「やる気」の向上となる。その出逢いはまさに「その時」であることもご紹介しました。今回は「日本資本主義の父」と言われる渋沢栄一氏の数多くある「名言」の1つをご紹介します。

○「満足は衰退の第一歩である」
これは、渋沢氏の名言の一つです。皆さん、目指していた薬剤師試験に合格して薬剤師となったときの気持ちを思い出してください。目標が達成できた満足感と充実感で一杯だったでしょう。そして、1か月後、1年後・・・薬剤師になることが目的ならば如何でしょう。目的を達成して新たなる目的がなくなったとき(満足な状態となった時)そこから衰退がはじまります。山の頂上に立ったのですから後は下るだけです。一方、薬剤師の資格を取得することは目的達成のための手段と考え、患者さんを助け医療業界に貢献することを目的としていたら如何でしょうか。薬剤師資格を取得することは1つの通過点と捉え次の目標、例えば薬剤師としての技量を上げ患者さんに喜ばれる薬剤師になることを目標としているならば衰退することなく成長を続けられます。1つ1つの達成感がやる気の向上に繋がります。このように自らが大きな目的に向かって、例え小さくても1つ1つの目標を決めて、それを達成し続けることがやる気の向上となります。「満足は衰退の第一歩である」は、まさしくやる気が途絶えることを防ぐ名言です。渋沢氏は、「究極の満足感を得たい」と思って前進しているときは、「もっと、もっと」とさらなる満足感を求めています。満足感に浸ることは出来ませんが、実は、それが一番の幸せなときです。と述べておられます。まさしくやる気が向上しているときです。続けて渋沢氏は、もし仮に、完璧な満足感を手に入れたとしたら、その状態が崩れてしまうことを恐れて、不安に陥ってしまうかもしれません。あるいは、永遠に満足が続いたならば、それにも飽きてしまうのではないでしょうか。と述べています。永遠の満足感は、次への成長が止まり、衰退の第一歩です。従ってやる気の向上とはならないことを示しています。
 

今回の事例は、先輩薬剤師の仕事ぶりと助言が「やる気の向上」となったケースを紹介します。
大手調剤チェーン店に就職したHさんは、子供の頃からの憧れであった薬剤師になり就職難の時代に無事就職でき充実感一杯でした。しかし就職して半年を過ぎるころから、仕事にも慣れたHさんは、調剤業務が事務的で定型的な業務の連続で、薬剤師という仕事に対して面白みを感じなくなっていました。そして、薬剤師を目指していた学生時代と比べても生活の充実感が全くなくなっていると感じていました。

同じ店舗で仕事をしている先輩薬剤師は、患者さんには親切に声掛けをしたり、店舗の整理整頓も率先して行っていました。毎日生き生きと仕事をしている先輩薬剤師は、Hさんにとっては眩しい存在でした。ある日、Hさんは先輩薬剤師に「先輩は、いつも元気で生き生きと仕事をされていますね。」と何気なく聞いてみました。日頃から後輩の面倒見がいいことで店舗長から信頼の厚い先輩薬剤師は、Hさんが入職時に比べて元気のない事を気にしていました。そこで、先輩薬剤師は「Hさんはどんな薬剤師になりたいの?」と尋ねました。さらに「私にとって薬剤師の資格と取得することは1つの目標であって、私の薬剤師としての夢は、病気で気弱になっている患者さんに対して少しでも力になる。そして、病気で困っている患者さんを助けることで医療業界に貢献し、薬剤師として社会貢献をする。そのために自分自身が患者さんに感謝される薬剤師になれるように成長し続けること必要です。」と語ってくれました。Hさんは、薬剤師としての夢もなく、ただ子供の頃からの憧れであった薬剤師になっただけの自分に気づきました。薬剤師になった自分に満足しさらなる次の目標を失ったために、自分自身もモチベーションが上がらず「やる気」も薄れた日々になっていました。先輩薬剤師の助言にHさんは、先輩のような薬剤師を目指し初心から薬剤師としての仕事を見つめ直し社会貢献できる薬剤師になることを目標に頑張る決意をしました。

この目的に向かって、日常の仕事の中でやるべき行動目標を決めました。
1.店舗内では、職場の仲間に対して元気よくあいさつをする
2.率先して患者さんにコミュニケーションをはかるなど親身になって接する
3.患者さんがこころ安らげるように店舗内の整理整頓に気をつける
4.薬剤師としての必要な知識、情報を収集する


Hさんのこのような仕事ぶりは、常に「究極の満足感を得たい」と思って前進し1つ1つの目標を達成する中でも、「もっと、もっと」とさらなる満足感を求めて仕事をするようになりました。そして必然的に「やる気」も向上し正のスパイラルを描くようになりました。

以上、薬剤師としてそして人として成長を続けるためには、現状に満足せず常に目標に向かって前進する志が大切です。Hさんの事例はまさに「満足は衰退の始まり」、現状に満足せず目標に向かって前進することが「やる気の向上」となることを実感した事例でした。


著者:坪内直樹



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