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23.薬剤師を取り巻く情勢よりやる気の向上を考える(社会保障と税の一体改革より)

23.薬剤師を取り巻く情勢よりやる気の向上を考える(社会保障と税の一体改革より)

2013年12月10日 (火) 08時00分配信 投稿日:13/12/10 08:00 icon_view 264view

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前回は、「薬剤師の将来ビジョン」より薬剤師の将来像を示しそこから自らの「夢」実現のために考える道筋を示しました。今回は今年の8月に社会保障国民会議より発表された「社会保障と税の一体改革」で示された薬剤師の将来像より、「やる気の向上」につながる道筋を考えます。

○「社会保障と税の一体改革」より
社会保障と税の一体改革として社会保障制度改革国民会議が今年の8月に取りまとめた社会保障制度改革国民介護報告書(以後報告書という)において、『高齢化が一段と進む2025年に、どこに住んでいても、その人にとって適切な医療・介護サービスが受けられる社会を実現する』と記載されています。報告書が示している、2025年を見据え、薬剤師が取り組むべきプロセスの絵姿を「薬剤師の将来ビジョン」より紹介します。

1.地域包括ケアシステムの中で活躍する薬剤師
(1)地域包括ケアシステムが確立し、薬局薬剤師・病院診療所薬剤師もその一翼を担っている。
(2)カンファレンスには必ず薬剤師が参加する等、チーム医療に薬剤師は欠かせない存在となっており、外来→入院→退院→在宅の全ての段階において、薬剤師による薬剤管理が行っている。
(3)「地域連携パス」の活用や、「退院時共同指導」の実施により、薬局と病院の間での診療情報の共有化が進展している。

2.薬局の公共的な役割が進展
(1)全ての薬局が医療提供施設として国民の医療および保健に対する社会的な役割を果たすため、調剤業務と一般用医薬品の販売を併せて行っている。
(2)「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を持つことの意義が国民に浸透し、患者は、信頼できる薬局・薬剤師を自身の「かかりつけ」として選択し利用することが一般化している。

3.疾病の予防やセルフメディケーションに貢献
(1)疾病の予防やセルフメディケーションに対する考え方が国民の間に浸透し、薬局は健康に関してファーストアクセスする地域の「健康ステーション」、薬剤師は薬と健康の良き「アドバイザー」として認識されている。
(2)相談の内容や症状から受診が必要と判断される場合には適宜・適切に医師への受診を勧める等、セルフメディケーションにおいても、医師とのスムーズな連携が進んでいる。
(3)薬剤師は、検査結果に基づく医師への受診勧奨や食事・生活指導などを通じ、疾病の予防や早期発見・治療に貢献している。

4.在宅医療・在宅介護が進展
(1)地域包括ケアにおける多職種連携が確立し、薬剤師もその一員として活動している。
(2)在宅患者の薬剤管理には必ず薬剤師が関わっている。また、介護施設等の施設入所者の薬剤管理にも、薬剤師が貢献している。
(3)介護老人保健施設の入所者に対し、必要に応じて医療機関の入院患者に準じた薬学的管理を行っている。
(4)多くの薬剤師が、在宅での患者・家族との関わりや臨床体験、看取り体験等を通じ、医療人としての意識・自覚がより醸成されている。
(5)薬剤師が在宅訪問で得られた患者情報は、即座に主治医や訪問看護師、ケアマネジャー等に送信されている。また、他職種が得た情報も即座に薬剤師に送信されてくるなど、職種間の連携と相互理解が進んでいる。

5.薬剤師業務がさらに進展
(1)薬剤師が得た患者情報は、適宜主治医に報告され、リフィル処方箋の継続や、再受診による処方変更などの判断が行われている。
(2)薬局薬剤師は、一定の研修を受けた後、患者宅での在宅患者に必要な点滴の設置・交換、褥瘡治療薬の貼付・交換等を行うことが認められる。
(3)薬剤師外来もしくは薬剤師による外来患者の相談機能が充実し、診察に先立って患者・家族と面接し、持参薬やお薬手帳、服薬アドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けるか否か)の確認等、薬学的評価を行い、処方支援のための情報提供を行っている。
(4)薬剤師が医薬品に関する包括的な責任を持つ。また、病院内のリスクマネジメントや感染予防等の責任者には、必ず薬剤師が含まれている。
(5)チーム医療の進展に伴い、一定の資格を有した薬剤師(認定薬剤師・専門薬剤師等)が、高度な薬物治療の知識や技能を活用し、CDTM(共同薬物治療管理)業務を実施している。

以上、「報告書」に示された内容を基に「薬剤師の将来ビジョン」で示された2025年の薬剤師像をピックアップしました。

2025年における薬剤師の将来像より自らの「夢」の実現方向がどこにあるかを考えてみてはいかがですか。今後公共的な役割が高まる中でセルフメディケーションや在宅医療・介護に力を入れることがさらなる「やる気の向上」への第一歩となります。  

次回は将来の薬剤師像に必要な能力について紹介します。


この記事について/著者:坪内直樹

 
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