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14.アドバイスの落とし穴

14.アドバイスの落とし穴

2012年03月08日 (木) 09時00分配信 投稿日:12/03/08 09:00 icon_view 435view

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あなたは人から何か困ったという話を聞くと、つい気の利いたアドバイスをしなければならないと思ってしまうことはありませんか。あるいは反対に、ほしくもないアドバイスを熱く語られて閉口してしまった経験はありませんか。

かく言う私も以前はアドバイス大好き人間でした。実際、昔から友人や同僚、後輩などから相談されることが多く、その度ごとに一生懸命話を聞いて、私なりに知識や知恵を総動員してああでもないこうでもないといろいろアドバイスをしてきました。頼られることが嬉しくて何か役に立ちたかったからです。ところが、30代になって初めてアドバイスをしても相手からあまり感謝されていないことに気づき、これがカウンセリングの勉強を始めるきっかけになりました。

そこで私は衝撃を受けました。なぜなら、カウンセリングでは「原則としてアドバイスはしない」と学んだからです。もちろん、実際の場面ではアドバイスが必要なこともあるのですが、基本を学ぶときに教えられるのは「アドバイスをしない」ということだったのです。

●困った人がほしいのは、アドバイスより共感

理由は明快で、ひとつは人が悩みを話すときは辛い気持ちに共感してほしいからであって、アドバイスがほしいからではないということです。カウンセリングをしていても、「頭ではこうしたほうがいいとわかっていてもそれができない」というお悩みがよく語られます。この場合、相手に望むことは、すばらしいアドバイスではなく「それって辛いよね」などと今の辛い気持ちをまずはわかってもらうこと、つまり共感してもらうことでしょう。

また、問題が起きているときは、ネガティブな感情とともに必ずその人のなかに「こうすべき」「こうしたい」という期待や欲求が隠されています。話を聞くとき、困っている人の感情に加え、その隠れた欲求まで上手に聴いてあげられれば、それはもうほとんどカウンセリングのようなものです。


(次ページ)それでもなかには「どうしても・・・

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