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『医薬品工場の片隅から』 1.今更人に聞けないインフルエンザ超入門

『医薬品工場の片隅から』 1.今更人に聞けないインフルエンザ超入門

2011年02月21日 (月) 09時00分配信 投稿日:11/02/21 09:00 icon_view 436view

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1.いまさら聞けないインフルエンザ

ここ数年、報道などでよく見かけるようになったインフルエンザですが、まだまだ「風邪の一種である」と思ってOTCの風邪薬で症状を押さえ込もうとされていたり、特効薬はないからと、自宅で床に伏せたまま、医療機関を受診されない方が多いように思います。インフルエンザは流行性感冒とも呼ばれ、5類感染症(または新型インフルエンザ等感染症)に分類されており、毎年流行の定点観測が行われている、れっきとした感染症です。


2.インフルエンザによる死亡者数の推移

年間でのインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人で推移していますが、これは死因がインフルエンザと判断された統計であり、インフルエンザによる肺炎などで間接的に亡くなられる方は除外されています。これらを推計する「超過死亡概念」というものがあり、この推計によると、インフルエンザによる年間死亡者数は年間約1万人とされています。(IASR統計より)つまり、交通事故による死者数の最大2倍の方が、インフルエンザが原因の疾患で毎年亡くなっているわけです。また近年では、高齢者や呼吸器系の基礎疾患を持つ方などのハイリスクグループの方が、病院やグループホーム等、患者が集まる可能性のある場所にいることで、大量感染のリスクが高くなってしまうことなども影響していると考えられます。


3.インフルエンザ感染のメカニズム

通常流行するA型とB型と呼ばれるインフルエンザウイルスは、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)というウイルス表面にある2つの糖タンパクがウイルス感染と拡散に重要な役割を果たします。インフルエンザウイルスの増殖のメカニズムは大きく分けて以下の四つのステップで行われます。

STEP1細胞表面の糖タンパク(シアル酸)にHAが吸着
STEP2エンドサイトーシスによる細胞内取り込みと遺伝子の放出
STEP3細胞内によるウイルス合成による増殖と細胞表面への移動
STEP4 NAによる細胞表面からの切り離し(シアル酸切断酵素)

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(次ページ)4.なぜ毎年流行するのか・・・

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