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『医薬品工場の片隅から』5.空気を制するものは無菌を制す! その2

『医薬品工場の片隅から』5.空気を制するものは無菌を制す! その2

2011年07月14日 (木) 09時00分配信 投稿日:11/07/14 09:00 icon_view 219view

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6月は梅雨入り、そして7月にかけて気温、湿度ともに上昇して過ごしにくい季節ですが、医薬品の製造環境を設計する上で、日本の四季というのは非常に難易度が高いと個人的には感じています。なぜかというと、春夏秋冬、朝昼晩、温度差、湿度差が大きく、夏場の30度を超え、かつ湿度が飽和寸前の環境から、冬場のマイナスの気温と低い湿度も制御可能な能力を持つように空調設備を設計しなければならないからです。また、秋口には台風が来ると、気圧が乱高下し、前回お話した室圧のコントロールに影響を与えたりと、技術的になかなか難しいものがあります。

これが、ヨーロッパ、北米などの冷帯気候や地中海性気候ですと、年間を通じて一定の気温と降水量を想定して設計することが出来るので、非常にシンプル、かつ堅牢な空調システムを設計することができる訳です。

今回は、前回概念としてお話したクリーンルームを維持する、具体的なハードウェアとしての空調システムについてお話したいと思います。


1.空調の基本、冷凍サイクル

皆さんが「空調」という言葉を聞いて、はじめに思い浮かべるのがエアコンではないでしょうか?もはや一家に一台どころか、最近は各部屋に一台が一般的になっているのではないかと思います。エアコンは下の写真のようなものを思い浮かべると思いますが、これは蒸発機(暖房の場合は凝縮機)と呼ばれる冷凍サイクルの一部分を担当する機械なのです。

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家庭用エアコン

冷凍サイクルについて説明をする前に、ちょっと難しくエアコンを定義すると、エアコンは「Air Conditioner」の略語で、「屋外に設置された圧縮機(凝縮機)と室内に設置された室内機(蒸発機)により、熱の搬送を行う機械。」と定義することができます。


(次ページ)要するに、気化熱を奪いやすく・・・

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