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『医薬品工場の片隅から』12.ワクチン市場と2012インフルエンザシーズン

『医薬品工場の片隅から』12.ワクチン市場と2012インフルエンザシーズン

2012年01月23日 (月) 09時00分配信 投稿日:12/01/23 09:00 icon_view 279view

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年も開け、寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。気がつけばいつの間にか2012年が始まっていた…と思うほどに激動の一年が過ぎ去ったように感じています。2011年は東日本大震災は言うに及ばす、医薬品業界の中でも、ワクチンを中心とした生物学的製剤(Biological Products)の市場動向は非常に大きく変化をした年であったように思います。企業サイドでの変化は、第一三共、北里研究所のワクチン事業の合弁会社設立や、新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業により、各社は外資系製薬会社と提携し、技術導入を図ろうとする動きを模索し始めたことなどが挙げられます。また、血液製剤分野ではベネシス(田辺三菱)と日本赤十字社の血液事業の統合など、国内でも徐々に業界の再編が進んだ一年でした。

また、現在未承認の不活化ポリオワクチンを行政が輸入し頒布するという、薬事行政上も大きなインパクトがあった年でもあります。生ワクチンとしてのポリオワクチン(OPV)は、弱毒化されたポリオウイルスを経口摂取させ、敢えて感染させるという投与形態のため、ウイルスが体内で増殖し、免疫を獲得するまでの間ウイルスを外部に放出することになる事、そして稀に起こる変異により、ワクチンを摂取したはずがポリオに罹患してしまうという副反応の問題があり、安全な不活化ワクチンの開発が待望されていました。

ワクチンに関してはドラッグ・ラグの中でも特に「ワクチン・ギャップ」として、海外では認可され、多くの公衆衛生上の成果を上げているワクチンが、なぜか国内では認可されていない。もしくは認可に長い時間がかかるという問題が、近年になってようやく子宮頸がんやロタウイルス、肺炎双球菌の海外ワクチンが認可されましたが、まだまだ海外で認可されているワクチンと比較すると、国内の接種可能なワクチンはまだまだ少ないといっても良いのが現状です。


(次ページ)一昔はワクチン不要論が・・・

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