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『医薬品工場の片隅から』17.簡単にわかる血液凝固系

『医薬品工場の片隅から』17.簡単にわかる血液凝固系

2012年08月29日 (水) 09時00分配信 投稿日:12/08/29 09:00 icon_view 423view

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夏休みも終わりに差し掛かり、子供たちはそろそろ宿題や自由研究の追い込みにかかっていることかと思います。海に山に遊びに行って真っ黒になり、擦り傷をたくさんこしらえて子供たちが成長し、たくましくなっていく姿を見ると自分も昔は・・・と懐かしく思いました。

さて、擦り傷が起きると出血は止まり、かさぶたになり、皮膚が再生し、自然治癒することはみなさんの経験からご存知かと思いますが、そのメカニズムについて説明ができるでしょうか?高校レベルの回答では、血小板が傷口に取り付き、トロンビンとフィブリンが反応し、繊維となり傷口に貼り付いて出血が止まるという答えになりますが、血液凝固は非常に緻密なメカニズムにより構成されています。この血液凝固カスケードを構成しているのが血液凝固因子と呼ばれ、血液から血液製剤として精製されたり、バイオ医薬品として遺伝子組み換え技術を利用して開発されたりしています。血液凝固機構に関しては、打ち身や打撲などで起こる青あざ等の内因系の血液凝固と、切り傷や擦り傷等による外因系の血液凝固とにわかれます。今回は外因系の血液凝固についてお話したいと思います。
 

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図1 血液凝固因子はFactor I~XIIIまでが存在し、カスケードを構築している


まずは、血液凝固因子のおさらいです。Factor I~XIIIまでの凝固因子により血液凝固は起こります。第VI因子が欠番になっていますが、これは凝固因子と思われていたものがカルシウムイオンであったために欠番となったという経緯があります。


(次ページ)これらの血液凝固因子に・・・

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