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『がん治療と向き合う薬剤師』5.薬薬連携の重要性 -病院薬剤師の立場から-

『がん治療と向き合う薬剤師』5.薬薬連携の重要性 -病院薬剤師の立場から-

2012年06月27日 (水) 09時00分配信 投稿日:12/06/27 09:00 icon_view 395view

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1.はじめに

 私が社会人になった約10年前から、薬薬連携の重要性について常日頃から耳にしてきました。しかし現在、薬薬連携が大きく進歩したかというと、十分には連携ができていないというのが現状かと思います。外来で院外処方せんが発行されると患者は調剤薬局で薬の交付を受けるため、多くのケースでは病院の薬剤師と患者との接点が限られたものになっています。一方、入院の場合は患者と深く関わることができますが、退院後は外来対応となるため、がん薬物療法を通院で受ける場合など一部を除いて、退院後の患者さんと関わることはあまり多くありません。長期的な視点でみると、私たち病院薬剤師よりも薬局薬剤師の方が患者との接点は多いでしょう。



2.近年の取り組みは…

 しかしながら薬薬連携に関する取り組みや研修は2000年以降数多く企画されてきました。近年はグループディスカッションを中心とした研修も増えてきており、病院薬剤師と薬局薬剤師とのお互いの顔が見え始めていると思われます。しかし、両者の連携の体制が整備されているかというと、一部の地域の取り組みを除いてはまだこれからではないかと思います。本年の臨床腫瘍薬学研究会学術大会2012においても、がん薬物療法における薬薬連携を促進するための取り組みが病院薬剤師・薬局薬剤師双方から報告されました。がん薬物療法の領域では、新規抗がん薬の登場や画期的な支持療法の開発によって、注射の抗がん薬の治療を病院の外来化学療法センターで受け、併用される経口抗がん薬は入院治療から外来治療へシフトしているため、早急な薬薬連携の強化が求められている状況です。このような背景もあり、病院で受けた薬物治療などに関する情報を、お薬手帳をはじめとする様々なツールに記載するなどした具体的な取り組みやその評価・改善策の報告が増えています。昨今、基幹となる病院と周辺の薬局が連携を強化して必要な情報を共有する事例が多くみられています。


(次ページ)3.連携ってどういうこと?・・・

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