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3.薬剤師の働き方4分類と相関|薬剤師を取り巻く環境

3.薬剤師の働き方4分類と相関|薬剤師を取り巻く環境

2012年04月30日 (月) 09時00分配信 投稿日:12/04/30 09:00 icon_view 1012view

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■薬剤師としての働き方とコミュニケーション

薬剤師としての働き方は、厚生労働省が2年に一度公表しているデータからも、大きく分けて4つあります。多いほうから、保険薬局、ドラッグストア、病院、製薬企業です。著書の特徴でもあるように働き方とコミュニケーションの2つの視点で、友人たちへのヒアリングも踏まえてのこの4つの職種をご紹介します。
働き方については、患者や顧客に対して自ら主体的に働くのか、または医師などの指導の下に従属的に働くのかという軸、一方で将来のキャリアパスも考えた多様性のある仕事なのか、それとも何かを極めていくような画一性な仕事なのかという2つの軸で4分類します。コミュニケーションでは、他の職種との接触頻度の多少を枠の大きさで、その職種との関係性の深さを濃淡で表現し、その相関関係を内側と外側に分けて考えます。自分が選んだ道で、または自分で選ばなかった道で、仲間たちは今どんなことをしているのか、あらためて気づくところがあれば幸いです。
 

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■保険薬局

医薬分業の流れの中で、薬剤師の約半数が薬局とドラッグストアに勤めています。その中で保険薬局では、毎日多くの患者や家族と向き合い薬剤師として自ら主体的に服薬指導に関わっています。管理薬剤師になると、在庫管理や職員のシフト調整など店舗管理業務も加わり仕事の幅も広がってきます。また、複数店舗をチェーン展開している薬局ですと、複数店舗を管理するマネジメント職、新入社員やキャリア採用への教育部門もあり豊富なキャリアパスが用意されている企業もあります。保険薬局でのコミュニケーションは、毎日の数十人の患者と接するため、外側のコミュニケーションの比重が高いのが特徴です。
 

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■ドラッグストア

取り扱う商品点数が数万点の店も多く、一日の仕事が商品の品出しで始まり、品出しで終わるぐらいの店も少なくありません。売り場の演出方法の違いで商品の購買動向も変化しますので、店長になりますと売り上げに一喜一憂することもあるのではないでしょうか。キャリアパスでは、店長以外には複数店舗を管理するSV(スーパーバイザー)や取り扱う商品の選定を行うバイヤーなどもあります。調剤併設型店舗もありますが、処方せんの枚数が一日数枚しかないところも多いため、患者と接する機会が少ないかもしれません。主な顧客層は、仕事帰りなどに立ち寄り日用品の指名買いや、健康な人が健康や美容を維持するための定期購入になるため、顧客と深く関わるというよりも広く浅いコミュニケーションになるのが特徴です。
 

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■病院

働き始めて数年は、調剤業務を中心に経験することが多いのではないでしょうか。経験を重ねるうちに、患者と深くかかわるようになり、チーム医療の一員としての誇りも持っていることでしょう。しかし病院内では、医師が中心となって多くの医療系職種が勤務し、職員数では薬剤師の比率が低いこともあり、主体的に業務を行うというよりも従属的な立場で仕事をしています。キャリアパスは薬局長が主となり、グループ病院ですと複数病院を管理するマネージャーや、大学病院などでは治験担当もいます。前述の薬局薬剤師に比べ、患者を含む外側のコミュニケーションは少なく、院内の医師や看護師を含む医療系職種との交渉が多いため、内側のコミュニケーションが深いのが特徴です。
 

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■製薬企業(医薬情報担当者:MR)

製薬企業の中で薬剤師が働く場所は、営業、研究、開発、学術、薬事など多岐にわたります。今回は、後述する記事にも医薬情報担当者(MR)との付き合い方を紹介しますので、営業を担当するMRを中心に紹介します。MRは、売上目標を背負ってエリアや疾患領域を担当し、医師に自社製品の処方をしてもらうことがモチベーションの源です。そのため、医師のみならず薬剤師、看護師、技師などにも自社製品のプロモーションを行うことも多いため、外側のコミュニケーションは重要です。しかも、企業人としての立場もあり上司や先輩や他部門とのやりとりもありますので、外側も内側もコミュニケーションが広く深いのが特徴です。MRを経験することによって、営業所長などのマネジメント職、医薬品の流通を担う特約店・卸部門、市場分析や販売促進など行うマーケティング部門、製品情報を扱う学術部門、教育研修部門など、キャリアパスも豊富に準備されている企業も多いと思われます。
 

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■薬剤師の働き方4分類

今までコミュニケーションという切り口で、薬剤師の仕事を捉えることが少なかったのではないでしょうか。このように考えると、薬剤師をひとくくりにすることは難しく、それぞれに特徴があり、必要に応じて学ばなければならないこともありますし、もしかしたら自分にあった適職はコレだったかなど、いろいろ道は広がるのではないでしょうか。それぞれに理想と現実の間で、葛藤しながら日々の仕事をしています。むしろその葛藤こそが、社会人としての本質かもしれません。社会に出て変化に気づき、受け入れ、行動して行くことで一人前の薬剤師として成長するものです。
 

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著者:長尾剛司


*この記事は2018年2月14日に更新しました。
*本記事の掲載内容、データ、リンク先、著者の所属先や肩書などは掲載当時のものです。

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