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4.薬剤師とかかわるプレーヤー|薬剤師を取り巻く環境

4.薬剤師とかかわるプレーヤー|薬剤師を取り巻く環境

2012年06月01日 (金) 09時00分配信 投稿日:12/06/01 09:00 icon_view 511view

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■多職種連携がキーワードに

日ごろ仕事をしていると、あまり意識しないかもしれませんが、薬剤師を中心に考えると多くの職種との連携で仕事が成り立っていることに気づきます。薬剤師のみならず医師も看護師も含めた医療系職種は、これからは在宅医療や地域医療連携も必要になってくるため、ますます多職種との連携が重要な課題となってきます。

そこで前回、薬剤師とコミュニケーションについて書きましたので、ここであらためて薬剤師を取り囲むプレーヤーを整理してみたいと思います。


■医師や看護師などの医療系職種

主に病院内になりますが、医師や看護師、臨床検査技師、放射線技師などの医療系職種とコミュニケーションをしなければ仕事にならないでしょう。大きな病院になりますと、職員数が1,000人以上働いているところも少なくありません。その中で薬剤師の人数は20~30人程度ですから院内における職種比率は2~3%です。

院内の約50%は看護師が占め、医師が10数%、医事課などの事務系職種も10数%といったところでしょうか。このようにみてみますと、薬剤師は病院内では臨床検査技師・放射線技師などと同じ少数派となります。そんな中、チーム医療の一員として医師や看護師と対等に専門性を発揮しながら折衝していくわけですから、コミュニケーションスキルは鍛えられていくことでしょう。

薬局で働く薬剤師では、処方元の病院やクリニックの医師への疑義紹介や、外来の看護師や処方元病院薬剤部とのやりとりもあるでしょう。また近隣の薬局との連携などもありますし、在宅医療も行っている薬局では介護ヘルパーなどとのコミュニケーションも必要になってきます。

このように整理してみるだけでも、医療系職種はそれぞれに専門性を持ち、役割分担がなされているため、薬剤師として多職種をつなぐ役割が必要になってくると思われます。


■医薬品卸のMSとDS

医薬品の受発注や納品などを担うのが医薬品卸、特約店です。メディパル、アルフレッサ、スズケンなど、聞いたことがあると思います。病院でも薬局でもかかわることの多い企業でしょう。そこには、MSとDSと呼ばれる職種の方たちがいます。

MSとは、Marketing Specialistの略で医薬品卸販売担当、いわゆる営業パーソンです。病院や医院、保険薬局などの医療施設からの医薬品の注文などを受けたり、製薬企業からの情報を届けたりしています。

DSは、Delivery StaffやDelivery Specialistの略で配送担当のことを言います。月初めの定期配送だったり、急な発注にともなう緊急配送だったり、発注した医療施設のニーズにあわせて医薬品を届ける役割を果たしています。

医薬品卸の役割は、多岐にわたります。DI(Drug Information)センターを持ち薬の情報の問い合わせを受け、製薬企業のMR(医薬情報担当者)と連携して医療施設に医薬品情報を提供する役割も持っています。最近では、前述しましたようにメディセオのMSがMR資格を取得してMRを支援するAR(Assist Representatives)として製薬企業と契約した医薬品の情報提供や収集を行うようになってきました。

この背景として、以前は薬価差益が多かった時代もありましたが、現在、医薬品卸売では利益の創出が困難になってきており、付加価値の高い企業活動を求められているからです。少し詳しく書きますと、医薬品市場には過去の取引慣行が残っており、「総価取引」と「未妥結仮納入」が問題視されています。

「総価取引」とは、医薬品それぞれの価値をひと括りにし「全部で何%引き」という取引形態のことで、「未妥結仮納入」とは、取引開始時に医薬品の納入価を設定せず、納入後に価格を決定し価格訂正を入れるという取引慣行をいいます。総価取引は、カテゴリー別などの医薬品のそれぞれの価値に対して納入価設定する「単品単価取引」に、未妥結仮納入は、取引開始時に配送回数や取引量に合わせて覚書などで取引契約を交わし、納入価設定後に医薬品の納入を行うよう流通改善も行われています。


■製薬企業のMRと学術担当

病院薬剤師も薬局薬剤師も、製薬企業の営業パーソンであるMR(Medical Representatives:医薬情報担当者)とのコミュニケーションは多いのではないでしょうか。また、「お客様相談センター」などに連絡し、製品情報を問い合わせると学術担当の方が丁寧に教えてくれることでしょう。

今回は、直接コミュニケーションを取ることの多いMRを取り上げたいと思います。MRは普段どのようなことをしているのか、主な仕事とは以下のとおりです。


~MR認定センターより引用

その仕事は医療機関を訪問することにより、自社の医療用医薬品を中心とした医薬情報(医薬品およびその関連情報)を医療関係者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師など)に提供し、医薬品の適正な使用と普及を図ること、そして使用された医薬品の有効性情報(効き目や効果的な使い方)や安全性情報(副作用など)を医療の現場から収集して企業に報告すること、そして医療現場から得られた情報を正しい形で医療関係者にフィードバック(伝達)することなどを主な業務としています。

とはいっても、実際にどんな仕事をしているのか気になることでしょう。

次回からは、MRを深く掘り下げて経験談も踏まえながらご紹介します。また、MRとの上手い付き合い方なども紹介していきますので、日々の仕事の中でお役に立てていただけると幸いです。
 

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著者:長尾剛司

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