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薬局を取り巻く環境変化|次世代のドラッグストア

薬局を取り巻く環境変化|次世代のドラッグストア

2012年04月25日 (水) 09時01分配信 投稿日:12/04/25 09:01 icon_view 877view

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2010年度社会保障給付費は対国民所得比31.4%となり、国民医療費は2010年度には36.6兆円でしたが2025年には52.3兆円にまで達するといわれている現状で施行される、2012年4月の診療(調剤)報酬改訂を控え、薬局経営者だけでなく現場の薬剤師も今後の環境変化に対して今まで以上にアンテナを張っている状況ではないでしょうか。

環境の要因として政策・市場・需要の3つを挙げますと、


1.政策

この項目においては近々の診療報酬改定が最も影響大です。
・薬価の引き下げ
・一般名処方の推進による更なる後発医薬品の使用促進
・お薬手帳の包括化による医療安全の確保および重複投与等の無駄削減
・入院日数短縮による更なる在宅医療の推進

しかしそれだけでなく、医療費抑制のためにはさまざまな対策が実施されます。
「健康日本21」皆さんご存知ですよね?
その最終評価が2011年10月13日に公表されたことはご存知でしょうか。

それによると、例えば糖尿病に関しては、
○糖尿病検診の受診及び健診受診後の事後指導を受けている人の割合については、改善がみられた。
○糖尿病有病者数について、平成 22 年における目標値を下回り(目標達成)、糖尿病有病者で治療継続している人の割合については改善がみられた。
○糖尿病合併症を発症した人の数については、平成 22 年における目標を超えて悪化した。
○メタボリックシンドロームに関して中間評価で追加となった項目については、メタボリックシンドローム該当者・予備群の割合は変わらず、特定健康診査・特定保健指導の受診者数は平成 20 年度及び 21 年度の実績値のみのため、評価困難であった。
○なお、指標にはないが、糖尿病による新規人工透析導入患者数は、平成9年-平成 19 年は増加したが、平成 20 年からは歯止めがかかっている。
とされています。

糖尿病の有病者数は依然増えているのです。そして驚いたのが治療の継続率、改善してはいますが56%と非常に低い数値です。
糖尿病予備軍が増え続ける一方、検診受診率や治療継続率を改善するための施策が今後さらに求められてくるのは間違いないでしょう。

一方で門前Drの高齢化や代替わりも間違いなく進んでいく環境変化として捉えられえます。


2.市場

医薬分業率の全国平均が60%を超え、また大手調剤チェーンのM&Aや出店が続いているといっても、調剤薬局の市場構造としてはアインファーマシーズ・日本調剤・クラフト・総合メディカル・クオールなどの売上規模上位50社を合わせても全体の13%にしかなっておりません。
即ち、小規模な薬局チェーンや個人薬局等が今まで成長期であったがために良好な経営を続けることが出来たためですが、成熟期に入ってきた現在、医療費抑制政策による処方箋単価の減少からの薬局の譲渡・廃業を余儀なくされる時代がやってくるものと考えています。
今以上にM&Aは活発化し、大手の看板が増えていく中、個店として、ローカルチェーンとして各薬局経営者だけでなく、薬剤師個人としてもどうやって生き残っていくかを真剣に考えなければなりません。

グラフ


3.需要

これはどの視点から需要を考えるかにもよりますが、薬局のユーザーである患者さん・地域の方々から求められることとして考えてみたいと思いますが、ここでは弊社の事例を踏まえてお伝えしたいと思います。

・高齢化によるモビリティの低下
高齢化が意味することの一つに顧客購買行動の変化があげられます。どういう購買行動をとっているか、自社でCRM分析したところ、不況下であっても半径500m以内のお客の来店頻度・客数は共にアップしており、当社の、年商最大規模の店舗においてすら、500m以内の全体に占める売上構成比率は75%に達しています。
これが意味するところは、将来的にリフィル処方箋が導入された際にはその薬局がどれだけ地域に根付いた活動を行ってきたか、また地域にとって有用な存在であると認知されているかが重要なポイントとなるということです。

・次に高齢化による節約意識の向上があげられます。高齢者の方を年金生活者という側面から見るならば、大変語弊のある言い方ですが「今後一生所得が増えないことを約束された方々」なのです。
そのような中、医療費は大きな負担となっていることでしょう。ですがその様な中でも「豊かに暮らすこと」が可能となるよう、薬剤師にはプロとして医療費を抑制することが求められているのだと感じます。

そのほかにも、
(1)一人住まいの増加~会話への欲求
(2)小パッケージ志向~使用量低下+単価抑制
(3)「親切」への要求
(4)身体能力の変化: 視力・聴力、色識別、転び易い、乾燥、理解力、記憶力
(5)気に入ればリピート率高
(6)コミュニティ活動への参加
など、様々な需要が考えられます。

これらの需要=薬局がどう取り組んでいくかという課題を真剣に考え、
「店舗が地域コミュニティの資源となること」
これこそが今後の展望を明るくするキーワードなのではないかと思います。


著者:赤川信一郎

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