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薬局・ドラッグストアにおける多職種連携|次世代のドラッグストア

薬局・ドラッグストアにおける多職種連携|次世代のドラッグストア

2012年09月19日 (水) 09時00分配信 投稿日:12/09/19 09:00 icon_view 352view

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今回は、第5回で述べた、
ドラッグストアが行うべき4つのケア、
1) プライマリヘルスケア
2) ファーマシューティカルケア
3) アフターライフケア
4) ビューティケア
と薬局機能を考えた他職種連携のお話しです。

1)から4)の全てにおいて栄養・運動指導のニーズが存在することは言うまでもありませんが、それは現実的に薬剤師の専門分野でしょうか?
確かに、2)ファーマシューティカルケアの場面において私たち薬剤師から栄養・運動指導を行うことはありますが、それは"いま、国や国民が薬剤師に求めていること"なのでしょうか?
より多くの地域の方々へお役にたつことができる薬局であるには、薬局としてどのような機能をもつのか?
そしてその機能は誰が提供するのか?またどのくらいの費用で?と「Why?」を繰り返していくことで、ドラッグストアという業態において、その答えの1つが弊社に所属する管理栄養士たちの活動のなかにあることが示されたのです。

プライマリケアにおける糖尿病予備軍への介入を例に挙げると、厚生労働省の平成19年国民健康・栄養調査によると、糖尿病の可能性が否定できない人(予備軍)は約1320万人+糖尿病が強く疑われる人は約890万人=約2210万人と推定されています。
そして、その糖尿病予備軍の中で男性の場合、40代11%、50代16.7%、女性の場合、40代10.4%、50代20.8%占めています。
この「糖尿病予備軍」と呼ばれた方の半数の人は、生活習慣を改善しなければこのまま2型糖尿病に進行しやすく、また「予備軍」と言われてから10年以上改善出来なかった場合、ほぼ全員が2型糖尿病になると言われています。
 

表1
※糖尿病に関する推計(平成23年版 厚生労働白書より)


しかしながら、メタボ・糖尿病予備軍と言われてしまっても、その時点で諦めずに生活習慣を改善すればその状態から脱出することも可能なのですから、薬局・ドラッグストアとして何らかの介入を行っていくことが求められています。
しかしながら、健康診断で高い数値が出たとしても、どのようにそういった方々へアプローチし、介入すれば良いのでしょうか?
病院を受診していない、そのような方々が薬局を訪れることは正直まれなケースでしょう。

弊社では、このような予防医学の観点と、高齢者における介護予防の両方に注目し、健康寿命を延ばすことがより豊かな生活を実現することに繋がるとし、管理栄養士によるサービスを2010年よりスタートしました。
それは、「サンキュースマイルクラブ」と名付けられた会員制のサービスです。

サービス内容は、店舗の専任栄養士が個人のライフスタイルなども加味し、個々人にあった運動と栄養をサポートするものです。このサービスでは週に1度を目安に来店していただき、前週の運動や食事についてチェック、カウンセリングを行います。

ここで注目すべきは、週に1回程度来局してもらう、という部分。

通常、処方箋調剤の患者さんは処方日数ごとにしか来局されませんが、このスマイルクラブを導入している店舗はすべて調剤併設型ドラッグストアであり、糖尿病予備軍以外の、現在疾患治療中の方もおられます。
特定保健指導もこなす管理栄養士ですから、こういった場面においても医師の診療方針を主軸として、薬剤師・管理栄養士が最低でも週に1回患者さんを接することによって、より関係性を築いていくとともに、服薬や運動・食事に対して動機付けを行うことができるようになったのです。
 

図2
※e-wellnessシステム:つくばウェルネスリサーチ http://www.twr.jp/ による運動・栄養支援システム
 

画像3
また、活動は店舗内だけにとどまりません。
薬局を通して健康づくりに取り組む方同士が増えあう場所=コミュニティ作りを行うことで、より一層のやる気を引き出したり、男性も積極的に健康を気をつかった料理をつくるようになったり、何より運動を継続する意欲につながるということで大変好評を頂いております。

このスマイルクラブの会員数は、季節(気温)に影響を受ける傾向がありますが、着実に増加しており、継続率に関しては、昨年4月に入会された方の継続率が半年以上58%、12ヶ月以上43%と1番よく、また長期継続者は、体力年齢が6ヶ月で6.1歳若返り、女性において3ヶ月時点で体重・体脂肪・筋肉率の改善が認められました。
しかしながら、6ヵ月後に筋肉量が減少する傾向にあることもわかりました。これは4ヶ月目より運動実施量減少にあることが考えられますから、より一層の関係づくりが必要だということでしょう。

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このように、弊社の管理栄養士が行っている活動は、お客様にとって顧客満足度、目的来店性を高める要因となりえること、また、お客様同士のコミュニティの場としても薬局・ドラッグストアを利用していただける可能性が高く、地域貢献になることが期待できるものであると確信します。

それぞれの職種が、それぞれの職能を発揮して、地域の方々の健康づくりのお役に立つことができること。
今後、それを会社という枠を飛び越えて、医療や介護福祉のみならず多くの職種との連携を行うことで実現する、そんな状況を私はいま思い描きながら活動しています。


著者:赤川信一郎

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