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飛び道具に頼らない!?薬剤師の価値とは?|次世代のドラッグストア

飛び道具に頼らない!?薬剤師の価値とは?|次世代のドラッグストア

2013年07月02日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/07/02 09:00 icon_view 873view

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さて、平成22年4月に厚生労働省医政局長通知「チーム医療の推進について」が発表されてから、全国では様々なフィジカルアセスメントに関する取り組みが活発化し、それが病院薬剤師をはじめ、薬局薬剤師にとっても在宅医療のステージにおける武器になるという認識が定着してきています。

改めて考えたいのですが、フィジカルアセスメントの目的は何でしょうか?

答えは皆さんお解かりでしょう。
間違っても「薬剤師の職域拡大」ではありませんよ。
それは目的を果たすことで得られる結果であり、それが目的化することはあってはならないものだと私は考えます。

そして薬学部が6年制化したからと言って、直ぐに薬剤師の給与には反映しないのです。 そう、まだ成果を出していませんからね。

我々は調剤併設型ドラッグストアというフォーマットを活用して、地域住民の方がより早い段階で生活習慣病への意識を高め、また治療が必要な方には適切に受診勧奨することで将来の医療費を抑制すべく活動しています。

しかしながら、これらの活動は機器等の投資が必要になってきますし、聴診器を用いたバイタルサイン聴取は更に人材育成という時間コストが発生します。
もちろん、これらはやっていかなければ将来は変化しませんが、既存の業務を疎かにすることもできません。それはコア業務であれば尚更です。

ココヤクさんでも「疑義ってる!?」と題して疑義照会の現状についてアンケートを実施されていましたが、実は調剤併設型ドラッグストアにおいては疑義照会のスキルが非常に重要であることは皆さんご存知でしょうか?

何故なら、いわゆる病院・クリニック門前の調剤薬局と大きく異なる点の1つに、
「応需する医療機関数が桁違いに多い」からです。
それはすなわち、様々なタイプの処方箋を読む力のみならず、疑義すべき問題点について日常的にコミュニケーションが取れていない医師に対しても"上手く"疑義照会を行う必要があるからです。

この"上手く"というのがポイント。
例えば、医師のオーダーミスに対して批判的な気持ちを持っていると、それは言葉遣いに表れ、横柄な対応となり、相手にとって決して良い印象を与えません。

「間違ったのは医師でしょ、私はそのせいで患者さんを待たせて、いい迷惑だわ!」 なんて思っていると、いつか自分の身を滅ぼすことになるだろうというのが個人的な印象です。

疑義照会に際しての留意点として大きく以下の5点。
1.事前に疑義する項目を明確に
2.医師に繋がったら要点を簡潔に伝える
3.疑義内容によっては、医師が「Yes」か「No」で 返答できるクローズドクエスチョン形式で行う
4.患者へは疑義内容の説明を行い、待ち時間 へも配慮する
5.確実に、処方箋備考欄および薬歴への記載を行う

過去に、日経DIオンラインでコラムを連載されている薬剤師の熊谷信さんも「疑義紹介がウマい薬剤師、ヘタな薬剤師」というテーマで同様の記事を書かれていましたね。
興味があればご覧になってみて下さい。

では、折角なので弊社において平成25年2月に調査した疑義照会の現状をご紹介したいと思います。

期間:平成25年2月4日~2月28日
対象店舗:51店舗
調剤単独:24店舗
ドラッグストア併設:27店舗
結果:
期間中の処方箋応需枚数・・・59,016枚
応需した医療機関数 ・・・852軒
疑義照会の回数 ・・・1,113件(※期間中の疑義照会率は1.89%)

画像1

※内訳は上図の通り

画像2


B店
・・・体重9.4kgの患児に対してリザベン細粒が470mg/日の処方。体重換算で10倍量となるため疑義照会、47mg/日へ訂正となる

C店・・・妊娠後期(妊娠9か月)の患者さんにフロモックス錠(セフカペンピボキシル塩酸塩錠)の処方。ピボキシル基を有する抗生剤を投与された妊婦と、その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されていることから、念のため処方医へ問い合わせ→ピボキシル基を有しないセフゾンカプセル(セフジニル)へ処方変更となった

C店・・・妊娠中期でウテメリンからメチルエルゴメトリンマレイン酸塩錠に変更になった処方、投薬前に処方医へ処方意図の確認(流産)することで、プライバシーへ配慮した投薬を行った

D店・・・漢方薬のうがいでの処方を2件受け付けた。一方は半夏厚朴湯の処方、もう一方は半夏瀉心湯の処方だった。ツムラに問い合わせを行い、うがいでよく使用されるのは半夏瀉心湯だと確認した上、疑義照会を行ったところ、やはり半夏厚朴湯ではなく半夏瀉心湯の間違いであることが発覚

E店・・・デパケン錠200mgが処方、粉砕・混合の指示だが粉砕不可・一包化も薬剤への影響が考えられる為、処方医へ細粒を提案し、デパケン細粒へ変更

B店・・・ヴォリブリスの副作用(下痢)によりトラクリアへ変更となる
プログラフ服用中で、トラクリアと併用禁忌だったため疑義照会→トラクリアへの変更が無くなり、ヴォリブリス継続となった

C店・・・プレドニゾロンが中止され、ネオーラルへ処方変更となった患者
他科併用薬に「併用禁忌」であるラジレスが含まれていたため疑義照会。今回まではプレドニゾロンで様子を見ること、またラジレスの処方医へ薬剤変更依頼を出すとのことでネオーラルは処方削除となった

F店・・・透析患者にモービック錠処方。腎障害患者(透析患者も)に禁忌のため疑義照会し、カロナール錠へ変更。 カロナールも腎障害患者には禁忌であるが、透析患者には十分な投与間隔(8時間以上)をあければ服用可とメーカー確認済み

F店・・・以前ピオグリタゾン服用に浮腫発現の副作用歴あった患者にリオベルHDが処方→副作用歴を添えて疑義照会したところ処方元カルテにも記載あった様子で処方変更となった

F店・・・腎透析患者にバルトレックスが通常量で処方。処方元へ患者が腎透析中であることを説明し、処方量等を提案→提案処方へ変更いただける

如何でしょうか、やはり多くは処方元の医師による記載不備ですが、その中にも重大な事例が紛れ込んでいること、それを適切なコミュニケーション力を以て疑義照会を行うことで、医師との関係構築を行うことが周辺業務の円滑化にも繋がる可能性が高まると考えます。
そして、今後のキーワードの1つとして、"腎機能の把握と適切な薬物投与量の評価"が今後ますます必要となってくるであろうということが、今回の調査を行った際に再認識したことです。
皆さんも、「処方意図の確認」「処方提案」を怖がらずにやってみて下さいね。


著者:赤川信一郎

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