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4.本当に“売れない”の?大衆薬って|薬剤師業界のウラガワ

4.本当に“売れない”の?大衆薬って|薬剤師業界のウラガワ

2012年08月17日 (金) 09時00分配信 投稿日:12/08/17 09:00 icon_view 637view

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「もったいないよなぁ…」。都内で個人薬局を経営する若手薬剤師は、薬局の大衆薬離れについてこう話す。その理由について触れたい。 現在、薬局の収入のほとんどは処方せん調剤によるものだ。残りの僅か1%等に大衆薬は含まれている。実際、国内で生産されている全医薬品の生産金額を見ても、そのほとんどが医療用医薬品で、総額約6兆1500億円にのぼる。その一方、大衆薬は約6000億円に留まり、生産金額における割合においても1割を下回っているのが現状だ。  また、大衆薬による疾病の予防・軽減を行うセルフメディケーションが謳われて久しいものの、その言葉の浸透は遅々としている。国民にとって大衆薬は何となく使用しているのが現状だ。その傾向は男性においてより顕著で、「使用量の倍量飲めば早く治る」なんて言葉は当たり前のように耳にする(ライター自身の周りにもいるなぁ)。要するに大衆薬は単なる気休め程度でしかないと思っているのだ。ところが、そんな人に限って健康食品を「これがなきゃダメなんだ!」と、大切に飲んでいるところがあるから不思議。キチンと食後に目安量を"服用"している。

某有名人が登場してお墨付きを与えるテレビCMがバンバン放映されるものだから、根拠のない自信が芽生えるのも仕方ない気もするが、アレヨアレヨと健康食品市場はOTC薬市場より1000億も広がり7000億円を突破している。
 

食品にイメージで負けるクスリの不思議

 ただ、ちょっと待って欲しい。本当に大衆薬は"気休め"なのだろうか。

ここで冒頭の薬剤師に登場していただく。彼は大衆薬の販売のみで薬局経営を成り立たせている。曰く「健康食品と大衆薬の決定的な違いは国の許可があるかどうか。そのためにはデータをしっかり不備なく揃えて提出しないといけない。ところが健康食品はそこまで厳しくない」とのことで、要するに「薬剤師が自信を『効く』と推薦すればいいのだ」とまとめる。また"個人店が価格競争や利便性に勝てないのは当り前"とのことで、同じようなモノを同じように販売する必要はないと続ける。毎週数千円の大衆薬を販売すれば「それだけで処方せん何枚分でしょうかね」と話す。

規制緩和の槍玉にいつも挙げられる大衆薬は、他所から見れば魅力的なソフトに映る。現場から「売れないから売らない」ということは耳にするが、「売れるものを売ってない」の履き違えかもしれない…。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

Good9

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