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『薬剤師業界のウラガワ』(特別編1)大丈夫?人気資格スポーツファーマシストの今後

『薬剤師業界のウラガワ』(特別編1)大丈夫?人気資格スポーツファーマシストの今後

2012年08月31日 (金) 09時00分配信 投稿日:12/08/31 09:00 icon_view 520view

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休日にゴロゴロとテレビを眺めると、メダリストと管理栄養士の体調管理の秘話が流れている。なるほどなぁと感心して、ふっと思った。

「そう言えばスポーツファーマシストなんて資格あったよな…。ひょっとしたら薬剤師として有名になれるかも!」

ちょっと待った。その資格は本当に活躍できるのだろうか?

「スポーツファーマシスト」は、09年4月に日本薬剤師会と日本アンチ・ドーピング機構が共同してスタートさせた「世界初」のドーピング防止を主眼に置いた認定制度。きっかけは03年に行われた静岡県での国民体育大会(国体)だ。同大会から国体においてもドーピング検査が実施されることになり、幅広い年齢層の競技者が参加する国体において意図的でない薬物摂取、いわゆる「うっかりドーピング」への対策が求められた。そこで静岡県薬剤師会と協力し、町の薬局から"うっかりドーピング"を防ぐことなどを発信した。

その後、毎年開催される国体開催地でドーピング防止のための活動として、各地域薬剤師会の協力のもとスポーツファーマシストが居る薬局などをリスト化し、出場校などに配布している。これが3年間の"活躍"の全貌と言っていい。
 

当然の不満、自虐的なネタが関の山

ある日の薬剤師会の会合でこんな言及が行われた。

「このスポーツファーマシストは誰が何のために始めた資格認定なんだ!」
当然の意見だろう。
スポーツファーマシストは初回受講料7200円、試験に合格すれば登録料として2万円が必要となっている(資格更新は4年)。約3万円かけて取得しても「どうやって活用するのか全く分からない」(現役のスポーツファーマシスト・薬局勤務者)というのは率直な感想と言える。

2011年度までに延べ人数約4500人が認定者として登録されているが、「名刺に記載して、挨拶の際にネタになるのが関の山」(前述の薬剤師)程度だ。

発想自体は素晴らしい。冒頭のように世界初のアンチ・ドーピングの専門家として薬剤師らしい活躍が視野に入っていた。テレビドラマ化されることを薬剤師会の執行部が本気で考えるほど、顔が見えない薬剤師にとっては起死回生の一発のはずだった。

実際は違った。国体が終わってしまうと何事も無かったように、認定書だけが残った。

ところがである。現在、そのスポーツファーマシストに似たような動きがあるのをご存知だろうか。(続く)


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

Good6

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