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『薬剤師業界のウラガワ』7.ある患者団体から預かった薬剤師への言葉

『薬剤師業界のウラガワ』7.ある患者団体から預かった薬剤師への言葉

2012年10月04日 (木) 09時00分配信 投稿日:12/10/04 09:00 icon_view 399view

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先日、取材した患者団体から薬剤師に対して「普段行っている行為が、プロとして適切なものか考えてもらいたい。踏み込んだ言い方をすれば、過剰なサービスをしている薬局は多いという意識を持って欲しい」という厳しいコメントをいただいた。

患者団体は特に大型門前薬局でそのような傾向が強いと訴え、「そもそもなりたくて病気になっているわけでもない中、入口で処方せんを笑顔で受け取る係を配置している時点で患者の気持ちを考えていないのではないか」と痛烈に皮肉を込める。そのほかに過剰なサービスとしてあげられたのは「足が悪かったり、何かカウンターまで行くことが困難な患者を除いて、待合スペースに薬剤師が薬を届けにいく行為」、「薬局内掲示物に患者様と書かれている」ことなどがその代表的な例だと続ける。

現在、患者を取り巻く医療環境は医療従事者が思っている以上に複雑で、一筋縄にはいかない段階にある。その一番の要因が「インターネットによる検索」だ。

「大型掲示板などに服用薬の疑念を書かれたりすると、いきなり疑心暗鬼になったり、知り合い同士のソーシャルネットに書かれた情報に対して、何の疑いも無く信じきる」ことのが最大のネック。医師に言われた言葉を検索して、勝手に思い込んだり、薬剤師が説明しても検索結果を優先させたりする傾向は誰にでもあると言葉を重ねる。

では、薬剤師としてどのようなスタンスにあるべきか。
突き放した受け止め方と言われるかもしれないが、と前置きしたうえでこう述べた。「患者の立場に立った調剤、なんて言葉は患者は信じていないと思ってもらって結構です。むしろその立場気取りで対応されるほうが危なさが潜んでいると思う。一番求められるのは傾聴の姿勢。例えば目を見てゆっくりと話すといった寄り添う部分です」。

終始辛口なコメントであったが、根底にあるのは薬剤師への期待感だ。「古くから地域で相談できる薬局は今も元気に頑張っている。その部分を薬剤師自身がもう少し考えてもらいたい。昔にできて今にできないことはないでしょうから」。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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