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『薬剤師業界のウラガワ』15.恐れていた現場の混乱?

『薬剤師業界のウラガワ』15.恐れていた現場の混乱?

2012年12月19日 (水) 09時00分配信 投稿日:12/12/19 09:00 icon_view 711view

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「一体どういうことなのか。全く連絡を受けていないし、こんなものが出てくるなら現場は大混乱するのではないか」。

10月上旬、薬剤師会の会合で飛び出したのは、某大型病院から通達された処方せんの記載方式についてだ。
問題視された案内には、今後処方せんの書き方を以下のようにすると記されていたという。
「○○錠10mg1回1錠(1日3錠)」
「▲▲錠15mg1回1錠(1日3錠)」
「■■錠15mg1回1錠(1日3錠)」
1日3回、朝昼夕食後7日分。
つまり1回量と1日量が併記された処方せんである。
これまでの処方せんは「○○(10)3錠」、「▲▲(15)3錠」、「■■(15)3錠」分3、毎食後、7日分などとなっており、薬剤師ならばすぐに理解できるものであった。

超簡単に経緯を説明すると、これは昨年とりまとめが行なわれた「内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会」において決定したものだ。実質的に暗号化されていた処方せんを、誰が見ても分かりやすい内容に変化させることが念頭に置かれていたもので、一定のスパン(5年後程度)を目途に1回量と1日の服用回数などが記載された処方せんに変更していくことが決まっている。当然のことながら、会合でも移行期間は病院・診療所・薬局などでの混乱も予想され、医療機関等同士の入念な打ち合わせが重要であるとされていた。

前述の薬剤師会におけるコメントは、まさに恐れていた認識の齟齬が生んだものであり、今後こうした問題は全国各地で発生することが懸念される。ちょうど東日本大震災が発生する直前にまとめられた報告書であるため、情報の中に埋もれてしまった不運も重なっている。
現場の薬剤師の皆さんは内服薬処方せんが変化するということを改めて踏まえて頂きたい。そしてこの報告書にはもうひとつの意味が含まれていることも。ある関係者はこんなことを指摘する。「薬の専門家である薬剤師が判別できるのになぜ"誰が見ても分かりやすい処方せん"にするのか。やっぱり看護師のためだよね」。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

Good9

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