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『薬剤師業界のウラガワ』16.芋づる式に明るみになる登録販売者の不正受験問題

『薬剤師業界のウラガワ』16.芋づる式に明るみになる登録販売者の不正受験問題

2012年12月25日 (火) 09時00分配信 投稿日:12/12/25 09:00 icon_view 281view

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登録販売者試験をめぐる不正受験問題があとを絶たない。大手スーパー・西友が200人以上もの不正受験が発覚したばかりか、身内である薬業界からも横浜のドラッグストア・カメガヤが約190人もの不正受験を公表した。コラム掲載時には、更なる不正の連鎖が明るみになっているかもしれない。

「そもそも受験用件の仕組みとして欠陥がある」。一般用医薬品販売制度改正議論で登録販売者制度の創設に携わった関係者は、不正事例の発覚は予測できたものだと指摘する。試験に必要な販売従事経験の1年は、あくまでも雇用者が担保するものであり、「その気になれば簡単に不正ができるからだ」(同関係者)という。それを裏付けるように本年から雇用者の実務経験証明書に加え、労働時間等を担保する資料(タイムカードや出勤簿など)の提出が受験の必須条件となった。

つまり、今回の不正発覚と要件確認の強化を照らし合わせると過去数年間、水面下ではグレーな受験が相当数行われていたと考えることができる。以前、地方行政担当者に取材したとき、ため息混じりにこんな言葉を発したことを覚えている。「考えられますか?誤字脱字などの記載不備はともかく、自身の写真にプリクラみたいなものを貼ってくる人もいるんですよ。そんな書類を1枚1枚確認する地方行政への負担はかなりのものです。国が設計した仕組みですが、運用する地方としては受験条件などに首を傾げることは少なくありません」。

なにより今回の不正発覚により浮き彫りになった最大の問題点がある。不正店舗のいずれもが「営業停止」などの行政処分を受けていないことだ。それもそのはずで、薬事法上に罰則規定が設けられていないためで、これが最大の欠点である。

子供の頃、悪いことをした後で「怒ったりしないから正直に話なさい」と叱られたことを思い出す。今回の一件を見ていると、怒らない(行政処分がない)から早く出てきて欲しい。そんな厚労省からのメッセージとも受け取れてしまう。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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