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『薬剤師業界のウラガワ』19.まだまだ多い、実習先でのトラブル

『薬剤師業界のウラガワ』19.まだまだ多い、実習先でのトラブル

2013年01月15日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/01/15 09:00 icon_view 1103view

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 「『オタクから来た学生、第一印象でダメだと思った』と言われましたよ」。
ある薬科大学の就職担当者は、実務実習先から預けた学生についてこんな評価を下されたと打ち明ける。学生は実習先を変え、無事に卒業できたが、精神的なショックは隠せなかったという。平成22年度から6年制の実務実習が開始されて2年が経過するなか、このようなトラブルは後を絶たない。

スタートから躓きが多かった印象にある。実務実習にかかる費用を大学側が負担を渋ったケースが散見されたほか、そもそも教育費に該当するはずの実務実習費が課税対象(通常、教育費は非課税対象)となったままだ。現在薬剤師会は実務実習にかかる費用を非課税対象にするよう働きかけをしているが手応えは悪い。つまり2年が経過しても課題は山積しているというのが現状だ。

薬剤師会が調査した過去2年間4期にわたるトラブル事例報告数によると、トラブル件数は36件で発生率0.27%。素直に数値だけ読み取れば少ないと感じるのが、当然のことながらカウントされない不満は学生・実習受入先の双方にあるだろう。

実際に実習中止に至った事例のほとんどはパワハラだ。「実習とは関係のない不適切な発言が絶えず、学生より訴えがあったため、双方協議のうえ中止」、「実習1週目からパワハラに該当する指導を受け、精神的・身体的に不調を訴え、医師の診断書を添付して中止」などが代表的なものとしてあげられている。

また、実習先変更の事例では受入薬局側の認識不足が目立ったものとなっている。「業務が非常に多忙な薬局。指導もほとんどなく調剤している医薬品を調べようとしたら『そんなことしないで調剤して』と言われ、次第にストレスで行けなくなった」、「実習初日から受入薬局への就職を勧められ、応じなかったところ『指導する意欲がなくなった』などと発言した」、「『死 ね』などの不適切発言が繰り返された」など、およそ指導する立場とは思えない受入薬局も散見された有様だ。

前述の就職担当者は言う。「結局のところ、人と人との相性の部分は大きいです。ただ、泣き寝入りだけは絶対しないで、些細なことでも大学に報告すべきです」。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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