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『薬剤師業界のウラガワ』30.「お医者さんに相談」というテレビCMへの危機感は?!

『薬剤師業界のウラガワ』30.「お医者さんに相談」というテレビCMへの危機感は?!

2013年04月09日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/04/09 09:00 icon_view 461view

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最近手を替え品を替え、こんなフレーズがテレビから聞こえてくるようになった。
「お医者さんに相談してみよう」。

有名マンガのキャラクターの祖父と孫娘、小顔の女優さん、有名漫才コンビ…。少し考えてみるだけでも相当数のコマーシャルが頭に浮かぶ。これに危機感を抱く薬業界の人間は少なくない。「医療費が高騰して財政を逼迫しているのは医療業界として承知のうえだろう。それなのにとりあえず医者へ行ってみようとテレビで連呼されれば当然、影響を受ける人は相当数いるはずだ」。

また別の業界関係者はこう呟く。「セルフメディケーションの認知が広まった頃からこうした"打開策"が考えられてきたと聞いている。やっと薬局・ドラッグストアで相談する生活者数が復活傾向になってきたのに、鈍化に転じる可能性がある」と解説し、過剰な受診状態に陥ることに危機感を表す。

しかしながら、これらCMは危機感を抱く業界人の心境とは裏腹に、問題となるような部分はひとつもないのだ。むしろ気軽に相談できることをアピールしているワケなのだから国民目線からすれば、有益な情報として捉えられることだろう。仮に問題があるとすれば、金額に幅が存在していることだ。保険診療の部分と自由診療の部分がほとんどCMでは触れられておらず、webサイトにアクセスすると詳細な情報が得られるようになっている。

つまり、ほとんどいないと思われるが、テレビCMだけを見て本当に相談にいってしまった生活者の中には、医師に相談したあと銀行に相談し、さらには奥さんにも相談しなくてはいけないこともあり得るだろう(そこまで多額ではないが)。

前述の関係者はこんな言葉を付け加える。「病院へ行って何時間も待たされることはよくある。そこまでして医師に相談したいと思う人は、実際にはどれだけいるのだろうか」と述べた後で、自虐的にこう述べた。「もっとも、昔の薬局には町の健康窓口としての機能があった。薬業側、特に調剤専門になっている薬局は、CMに反応する前に自分たちのあり方を考えたほうがいい」。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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