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『薬剤師業界のウラガワ』34. 意外と多い“国民の皆様からの声”

『薬剤師業界のウラガワ』34. 意外と多い“国民の皆様からの声”

2013年05月06日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/05/06 09:00 icon_view 383view

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厚生労働省が定期的に発表している「国民の皆様の声」をご存知だろうか。 日頃の厚生労働行政に対する不満や疑問を直接電話などでぶつけているもので、なんと1ヶ月間に寄せられる声は6000件から1万件にも達する。これがどのように行政施策に反映されているのか全く分からないが、じっくり眺めてみると薬や医療に関する意見も散見されることがわかる。

「処方せんの使用期限が4日以内となっているが、土日を挟むと1日しか猶予がなく、仕事を持っている者は困る。医師の判断で延長できるように改正して欲しい」といった内容から、「診療報酬が薬局に非常に優遇されている様に感じる。例えば、薬剤服用歴管理指導料、後発医薬品調剤体制加算などは、調剤の都度取るのではなく、初回のみでいいのではないか。医薬分業の考えも分かるが、薬局ばかりが儲かる仕組みになっている。自分たちの少ない年金を薬局から搾取されるのはたまらない。早急な改正をお願いしたい」などの身につまされる訴えも書き記されている。

薬局・薬剤師目線でも気付きにくいのが、「向精神薬の海外へもって行く際の注意と申請方法」や、「外国人観光客・留学生が持参する常備薬の取り扱い」などは、日頃の服薬指導などでも活かせるテーマなのかもしれない。

また医薬分業が進展し、法令上の措置が国民から見れば足かせのように見える状態もある。例えば「薬局と病院が目の前にあるのにいちいち仕切りのある場所を通るのが、整形外科の患者からみれば不便で仕方ない」といった意見は、前述の分業の扱いと同様に苦笑いを浮かべてしまう内容だ。

このように多くは素朴な疑問であるものの、中には「○○市の○○に勤務している登録販売者は不正な実務経験により受験していることが疑われる。確認して欲しい」など、明らかに業界のウチ側からの指摘を臭わせる内容もあり、定期的に見るのもいいかもしれない。

なお、政権末期になると「大臣に繋いで欲しい。直接言いたいことがある」など、過激な要望も寄せられているが、厚労省も「意見として伺いました」などと冷徹に返事しているあたりも可笑しい。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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