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『薬剤師業界のウラガワ』38.業務の機械化は必至?減らない?減らせられない?

『薬剤師業界のウラガワ』38.業務の機械化は必至?減らない?減らせられない?

2013年05月13日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/05/13 09:00 icon_view 379view

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今年2月に医薬品医療機器総合機構が公表した調査によると、薬局におけるヒヤリハット事例は半年間で1090件発生しているという。その8割超が「ヒューマンエラーやヒューマンファクターに起因すると考えられたもの」となっており、薬剤師の実体験と捉えても差し支えないだろう。

ヒヤリハットには発生しやすい時間帯があるのをご存知だろうか。日本医療機能評価機構の調べによると、「月曜の午前中」と「金曜日の午後」がヒヤリハットの魔の時間帯だ。報告事例などを見ても「患者が多くてチェック作業を怠ってしまった」などと述べられており、調剤室の繁忙がそのままヒヤリハットのリスクを高めていると判断できるのである。

コラムを執筆する直前にある医療機器メーカーの方と話をする機会があった。なんでも「調剤室の全工程を機械化」を探っている医療機器メーカーの方で、法的にどこまで可能か調べているとのことだった。

詳細を書くと同社の努力に抵触してしまうので差し控えるが、かなりの範囲で機械化できる模様だ。考えてみれば自動分包機を導入している大型門前薬局などは増加傾向にある。また直接的な業務の機械化ではないものの、調剤室服薬指導の様子を映像と音声で保存し、調剤過誤を防いでいる薬局もある。

「薬剤師の仕事はゼロエミッションで、決して0にはならないものの、そこに向かって全力で努力することが専門職としての役割」と耳にしたことがある。一方で人の行う作業には必ずミスは発生するという考えもあるのも事実。繁忙時の見えないプレッシャーによりヒヤリハットを引き起こすことは、まさに人間らしい所業だ。

処方箋の電子化をはじめ、社会保障番号の導入など医療を取り巻く環境のICTは避けられない流れ。前述の医療機器メーカーの方はこんなことを話した。「機械化は薬剤師の方に人間らしい仕事に集中してもらうためです」。

さて、薬剤師の人間らしい仕事とはどんなものがあるのだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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