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『薬剤師業界のウラガワ』41.なぜですか?質問方法にご注意を

『薬剤師業界のウラガワ』41.なぜですか?質問方法にご注意を

2013年05月21日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/05/21 09:00 icon_view 683view

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薬剤師の6割は女性。「薬を渡してくれる優しいお姉さん」。こんなイメージが一般消費者にも浸透しつつある。顔が見えないなどと揶揄されてきた時代を経て、現場で実直に取組んできた薬剤師の笑顔が、利用者の印象を変えてきたと言っていいだろう。

その一方こうしたイメージの定着が、犯罪のリスクを高めつつあることも頭の方隅に入れておいたほうがいいのかもしれない。実際、薬局を狙った犯罪は一定程度発生しており、医療用麻薬や抗精神薬が盗難される事件が起こっている。

先日開催された薬剤師会の会合で、こんな発言が示された。「この仕組みは怖い。薬剤師を守る手順にしないとトラブルに巻き込まれる可能性があるのではないか」。

この発言の背景にあるのは、25年4月から稼働した「医師が後発医薬品の使用が可能と判断した場合には原則として調剤する旨の通達」だ。これは生活保護の受給者に対する後発品の使用を一層促すことが目的の通知であるが、前述の発言者は薬局の薬剤師に高いリスクが生じる懸念を考慮してのコメントだったという。

既に現場では動いている仕組みのためご存知かと思うが、原則的な調剤の流れに変化はない。医師が変更可能であると判断した処方は患者の選択により先発・後発が決定される。ただ、「なぜ先発か」を特定の制度受給者に対して薬剤師が尋ねることにリスクがあると指摘するワケだ。

都内で薬局を経営する薬剤師に話を聞くと「確かに怖いと感じる意見は理解できる。しかし、多くの人は話せばわかる方だと思うし、実際は問題ないケースが圧倒的」と語り、過剰な反応を見せるより福祉事務所との情報交換のほうが重要だと語る。

エス・エム・エスとQlifeの調査によれば、薬剤師をはじめとする医療従事者の半数近くは生活保護の不適切な事例に遭遇したことがあるという。トラブルを回避する意味でも、リスクマネジメント体制はしっかり整えたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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