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46.薬剤師が凍りついたひと言|薬剤師業界のウラガワ

46.薬剤師が凍りついたひと言|薬剤師業界のウラガワ

2013年06月24日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/06/24 09:00 icon_view 670view

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「薬剤師の業務拡大という文言を入れるのは反対だ」。

一般用医薬品のネット検討会の終盤も終盤、議論が3時間近く経過したときのことだった。突然、医師構成員が薬学系構成員の発言に噛み付いた。「今の発言に関しては反対。そのような範囲の議論を検討会の中で一度もしていないし、薬剤師の業務拡大の件とこの会合自体の繋がりは一切ない」。

では、薬学系構成員はどのようなことを話したのか。その内容は以下の通りだ。「報告書に薬剤師による医薬品の適正使用に関する教育、消費者に対する普及啓発を含めた一般用医薬品を用いた地域医療への取組み。薬剤師や登録販売者の研修制度や小学校の低学年からの薬育の重要性を盛り込んでもらいたい」。

この発言に対して、前述のような噛み付き方が行われ、薬剤師側が凍りついた。

すかさず薬剤師構成員がフォローを入れる。「業務拡大という言葉使っていないと思うが…」。

医師構成員はこれにも反論する。「地域医療という言葉が出た。地域医療という言葉が出たから反対と言ったのだ」。

再度元の発言者。「低学年からの薬育と専門家の研修制度の必要性を指摘したのもで、拡大というか既に今現在行われていることを明記しようと思っただけなのだが…」。

最終的には座長判断で意見としては報告書に記載することが提案された(実際の報告書には薬育と適正使用の普及啓発のみが記載された)。

この一連のやり取りを聞いていた関係者は「やっぱりね」と呟いた。「最初から医師会はどちらを見て検討会に参加しているのか怪しかった。ネット推進でも慎重でもなく、医師のことだけを考えていたということでしょう」。

当然と言えば当然ことだと思うが、さすがにこの発言は関係者にインパクトを与えたようだ。

話は変わるが、話題となった生活習慣病OTC。上市に際して異常なまでの購入制限に漕ぎ着け、今ではすっかり鳴りを潜めてしまった。ネット販売議論に際しても"スイッチバック"という提案がネット側からも支持されるなど、お見事としか言いようが無い。この一連の動きは偶然ではなく、もはやセルフメディケーションは風前の灯火だ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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