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『薬剤師業界のウラガワ』57.どうなる?薬局発のシンクタンク

『薬剤師業界のウラガワ』57.どうなる?薬局発のシンクタンク

2013年08月26日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/08/26 09:00 icon_view 312view

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日本医師会のシンクタンク「日本医師会総合政策研究機構」が7月末に公表したワーキングペーパー「院外処方の評価に関する研究」は業界内に相当なインパクトを与えた。調剤に特化した薬局チェーンが高利潤を生み出している可能性を指摘し、調剤基本料の検証の必要性などを突きつけている。さらに日医は組織内に行政出身の薬剤師を招きいれ"薬の内側"の視点を盛り込んだ総合的な政策研究に乗り出そうとしているという。

先の参院選で2人の自前候補者を当選させたことに象徴されているように、医師会は古くから国政に大きな影響力を持っており、今後の診療(調剤)報酬改定にも一定の圧力が及ぶことも考えられる。

さて、薬剤師界隈には医師会のようなシンクタンクが存在しないわけであるが、このほど"薬局発のシンクタンク"が発足しそうな様相を呈している。保険薬局経営者連合会という2年ほど前に立ち上がった組織が模索しているもので、薬局経営に関する制度への提言や主張を行うことを目標としている。

その背景には一般用医薬品のネット販売問題で立証されたように、規制制度に経営の未来を預ける発想は捨て、自ら模索して行動を起こす思考へ転換する必要性があるとの考えからだという。さらに医薬分業にバッシングの矛先が向けられていることも危機感を高める要因となっているようだ。

具体的な政策提言に向けては組織に参加する薬局の薬学的な介入データを抽出し、シンクタンクにおいて数値の研究などを行う。そこで導かれた提言を政治や行政に働きかけ、制度改正へと結び付けることを描いている。秋にも具体的な活動が始まるとしており、分業バッシングが吹き荒れるなか、どのような存在感を発揮するか注目が集まりそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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