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『薬剤師業界のウラガワ』58.必然の“声”増加、バッシングの影響がここにも

『薬剤師業界のウラガワ』58.必然の“声”増加、バッシングの影響がここにも

2013年09月09日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/09/09 09:00 icon_view 386view

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以前、当コラムで触れた厚労省に寄せられる「国民の皆様の声」を覚えているだろうか。厚労省をはじめ、地方厚生局や都道府県薬務課、さらには他の行政庁に寄せられる国民の声を一定頻度でまとめ、具体的な対応を取った事例を公表しているものだ。

この声は世間の考えが如実に反映される傾向があり、生活保護と年金の問題に関しては1年中多数の意見が寄せられている。またハローワークに関連する苦情も相当数集まり、アベノミクスの影響がほとんど感じられない切実な求人不足の現状を呈している。

言わずもがな、頻に行われた"いわゆる分業バッシング"は、当然のことながら『国民の皆様の声』にも反映されてしまった。8月13日公表分にはこのような指摘が寄せられたのだ。

「保険薬局でチューブ薬をもらった際に領収書に『調剤技術料』50点と書いてあったが、粉薬等を計ったりして出したのであれば納得できるが、塗り薬を棚からおろしただけなのに50点もお金がかかるのは納得いかない」(地方受付)。

これに対応した行政は「薬剤師は処方せんに基づき間違いなく患者さんにお渡しすることで算定する」旨を説明したものの、当該患者は納得できないとの主張から、厚労省に情報提供として説明するとし、理解を求めたという。ちょうど「とくダネ!」が放送された1ヶ月後のくらい状況を考えると、番組の影響を受けてしまった可能性が考えられるところだろう。

このほかにも糖尿病の自己注射をしている患者から「医師から『このまま頑張っていきましょう』とひと声掛けられただけで820点も算定されるのは高すぎる」といった診療報酬設定に対して疑問視する意見があげられている。

一方、医薬分業に対しては「高齢の患者にとって、病院と薬局の間にフェンスがあると敷地外まで行くのが面倒。アクセスを良くして欲しい」といった"敷地内薬局"歓迎のとも捉えられる声は、厚労省にとって耳の痛いところだ。

薬剤師会はあくまでも一過性の騒動としてこれ以上のアクションは起こさないスタンスにあるが、医薬分業に対する国民の認識は、確実に一石を投じられてしまったことが窺い知れる事態と言えそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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