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薬剤師業界のウラガワ

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『薬剤師業界のウラガワ』60.寄せられたクレームに、業界の問題点が透ける。

『薬剤師業界のウラガワ』60.寄せられたクレームに、業界の問題点が透ける。

2013年09月16日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/09/16 09:00 icon_view 519view

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「お薬手帳に対する苦情が多すぎる。薬剤師は何をやっているのか」、「門前薬局に隣接する医院以外の処方せんは受付けられない。他所に行って欲しいと言われた」、「薬剤師の態度が横柄だし、ヒゲを伸ばしていて不潔」、「薬剤師会館の前のタバコが酷すぎる。患者のことを考えて欲しい」――。

これらは平成24年4月1日から25年3月31日までの1年間に患者・利用者から日本薬剤師会に寄せられた意見と苦情だ。ハッキリ言って情けないと感じられる内容も多く、薬剤師というよりも社会通念と照らし合わせてもマズイ対応と思われる事例も散見されている。

まず目立った意見が、今でもその必要性が火種として燻り続けている「お薬手帳」に関してだ。社会福祉士が現場の報告として、「薬剤服用歴管理指導料などが必要なのは理解できるが、あまりにも薬局の説明が不足しているのではないか」というもの。相談事例で多いのは『手帳代41点が勝手に算定された』ことや『手帳は無料と言われたのに41点が算定されている』との内容で、「説明不足により手帳が無理矢理押し付けられた印象がある患者が多い」のが実態だと強調し、24年4月の改定と同時に苦情が急増している不味さを理解して欲しいと訴えている。

医薬分業に対する意見もある。「医療ビルに入居する薬局に『入居医院以外の処方せんは受付けられないと言われた』」ことや「大学病院のまわりの薬局が全て閉まっていたため、自宅近くの薬局に持っていったら『当該薬が無いから調剤できない』と断られた」ケースが寄せられている。こうした患者の不満を代表するように、元病院関係者は以下のような意見を寄せた。「既成の薬を袋に入れるだけの分業では、薬剤師の権威は落ちる一方。6年間も勉強してこの程度ではもったいない」などは厳しくも反論に窮してしまうような意見もある。

ところが一番の問題は意見以外のところにあるかもしれない。実は日本薬剤師会は来年度からこうしたクレームの公表を中止にする方向で動いている。その理由は「これまで公表して現場に改善を求めたが伝わらなかった」と"笛吹けども踊らず"を理由にあげる。しかしそれは"臭い物には蓋をしろ"の理由にはならないだろう。





著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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