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『薬剤師業界のウラガワ』61.医療のICTは薬剤師業務に何をもたらすか。

『薬剤師業界のウラガワ』61.医療のICTは薬剤師業務に何をもたらすか。

2013年09月30日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/09/30 09:00 icon_view 164view

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このテレビコマーシャルをご覧になったことがあるだろうか。

少し前までにオンエアされていたので何となく覚えているかもしれない。ただ、その内容とこれからの薬剤師業務を考えると、思わず「う~ん」と唸ってしまうのだ。国民ひとりひとりが所持していると思われる社会保障カードに加え、患者カルテ等のクラウド化も行われており、「誰でも・どこでも・同じ医療」が受ける体制をアピールしている。

また薬局と思われる施設でも、社会保障カード(処方せん?お薬手帳?)のようなものが薬剤師と患者の間で往来しており、医薬品データに関してもクラウド化が行われていると推察される。

映像のような医療システムが数年後の日本で導入されているとは思えないが、その足音は確実に大きなものになっている。先日開催された日本薬剤師会学術大会においても、地元・大阪府薬剤師会による電子お薬手帳のプロモーションが大々的に行われたほか、既に個別のチェーン調剤薬局でもお薬手帳の電子化は進んでいる。遠くない将来の薬局・薬剤師は、ICTへの対応に迫られることは疑いようがない。

しかしながら、これら医療のICT化は「薬剤師の"質"が問われることになる」と業務の電子化に積極的な某薬局の執行部は指摘する。「お薬手帳や処方せんの電子化が進むと、これまで以上にルーチン作業が減る。医療費抑制の流れもあり、院外でもDPCのような仕組みが導入されるかもしれない。それほど医療のICT化は薬剤師をはじめとする医療に変化を与える」と語り、これまでと同じように調剤だけをしていたら"アウトだ"と警鐘を鳴らす。

最後はこちらのCMも紹介する。 

こんなアザラシはともかくとして、スマートフォンの普及を10年前の薬剤師はどれだけ予見していただろうか。ICTの技術進歩は、想像を遥かに超えた速度で進化することを頭の片隅においておきたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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