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『薬剤師業界のウラガワ』62.10年後に薬剤師は余る?!衝撃の報告書

『薬剤師業界のウラガワ』62.10年後に薬剤師は余る?!衝撃の報告書

2013年09月30日 (月) 09時01分配信 投稿日:13/09/30 09:01 icon_view 1127view

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日本薬剤師会がまとめた「薬剤師需給動向の予測に関する研究報告書」(研究代表者望月正隆・薬学教育協議会代表理事)が非常に興味深いものになっている。

結論を先に書いてしまうと「10年後には薬剤師の供給が過剰になるとの予測は否定できない」と、かなりオブラートに包んだ慎重な表現をしているが、要するに薬剤師過多になることを指摘しているのだ。薬学教育6年制を履修した薬剤師の誕生が調査背景として挙げられ、国家試験の合格率や就職動向、さらには人口統計なども考慮したものとなっている。

総薬剤師数の推移では、合格率75%で入学定員9000人、1万人、1万1000人の3パターンで計算。最大の1万1000人で推移した場合、平成47年には約41万7000人まで増加し、現行同様に9000人程度で推移すれば約39万7000人で、最大2万人の差が生じると分析している。

院外分業率の予測では、平成22年時点で全国平均63%のところ平成47年には71%に達する展望しているが、枚数そのものは5年後の平成30年頃を境に頭打ち状態に陥り、その先は微増傾向に留まるという。また病院における薬剤師の配置状況は、現状の約30床に1人のままでは平成47年でも約5万人とほとんど変わらないが、15床に1人まで配置状況が拡大すると約10万5000人にまで増加する――といった具合に、各方面の実情を踏まえ以下のような結論に至っている。

「新卒が75%の合格率で推移し、病院の配置状況に変化がなければ平成34年頃には供給と需要は逆転する。その後もバランスは崩れ続け、平成47年では4万人の薬剤師過剰状態に陥る」とまとめている。

もちろん現時点でも"薬剤師が足りない"という地方都市の声は実態として間違いなく存在しており、報告書も喫緊の課題という認識はないとの考えを寄せている。

しかしながら、たった10年で頭打ちになるというシミュレートはインパクトがある。これまで比較的裕福な状況に置かれている薬剤師が、10年先のキャリアをどのように描くか。オリンピックで浮かれている暇はないかも知れない。 


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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