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『薬剤師業界のウラガワ』63.拍手と笑いの立ち回り

『薬剤師業界のウラガワ』63.拍手と笑いの立ち回り

2013年10月14日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/10/14 09:00 icon_view 486view

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日薬学術大会が大阪で行われた。既にココヤクでも日医の鈴木常任理事による“すき焼き発言”がニュース記事でアップされると、瞬く間に閲覧数が2000に達し、薬剤師の皆さんは憤りをもって見ているかもしれないが、実はこの講演の5時間ほど前、医師会は大会一番の拍手をもって迎えられていたのをご存知だろうか。

一度でも日薬大会に参加されたことのある方ならわかると思うが、大会は日薬会長の挨拶にはじまり、厚労大臣や開催地自治体の首長、来賓などが次々に挨拶を行い、1時間ほどで式典は終了する。
その後、記念講演などが続くのが通例だ。

もちろん大阪大会も例外ではなく、児玉日薬会長の挨拶から始まり、現職の厚労大臣として初めて本人によるスピーチを行った田村大臣は、改めてネット販売を強調して完全に白けた空気を作った。
さらに何かと話題で今大会の目玉のひとつだった橋本徹大阪市長が欠席したことで、過去最多の参加者が集まった大会としては、やや拍子抜けのオープニングであることは否めない雰囲気が会場全体を覆っていた。

そんな空気にクサビを打ち込んだのが大阪府医師会の伯井俊明会長の“一撃”だった。

「OTC薬のネット販売の解禁が経済発展に貢献するのか甚だ疑問。楽天やアマゾンが儲かるだけで、安全性に疑問がある」

と規制緩和に対する疑問を参加者に呼びかけると、大会一番とも言える万雷の拍手で発言を称えたのだ。

「このあたりは本当に上手いなと感じた」と話すのは日薬執行部関係者。 「現職の厚労大臣を前に誰もが言いたかったひと言を代弁してくれた団体に拍手をした手前、わずか数時間後に糾弾するのはどうか。 日医常任理事として出席している以上、すき焼き発言は穏やかではなかったが、アウェーでの空気を考えたとき、予め大阪の伯井会長の一撃があったからこそ、鈴木さんの講演においても混乱なく終了したのでは」 と振り返り、医師会のしたたかさを垣間見たという。

事実“すき焼き発言”をしたとき、会場では笑いが起こっていたあたりに事前の空気作りが成功していたことを物語っている。

空気を作った医師会と空気を読んでしまった薬剤師会。
この流れを変えるのは一筋縄ではいかない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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