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『薬剤師業界のウラガワ』67.薬剤師、ヤドカリからの卒業?!

『薬剤師業界のウラガワ』67.薬剤師、ヤドカリからの卒業?!

2013年11月11日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/11/11 09:00 icon_view 304view

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「(厚生労働省令で定める場合を除き)薬局以外の場所で、販売または授与の目的で調剤してはならない」と薬剤師法第22条で記されていることは、ココヤクのユーザーの方ならご存じの通りだろう。

この文言は、調剤という行為を実施するうえで資格者と施設が一蓮托生であることを明記しているものであり、医薬品の品質管理の必要性を考慮しても、施設への資格者の配置義務と業務の実施が一体化している法令は、他の業態ではなかなかお目にかかれない特殊な文言となっている。

しかし、薬剤師業界の重鎮の中には言い方を変えて、「薬剤師はヤドカリと同じだ」と嘆き、一刻も早い“脱ヤドカリ”を訴える。

この嘆きが聞こえたのか知らないが、このヤドカリの風向きは着実に変わりつつある。

現在議論されているチーム医療推進方策検討ワーキンググループにおいて、条件付きで患者宅における調剤量の変更が認められた。これまでは患家に処方せんと同じの医薬品が残薬として発見されていた場合でも、一度薬局まで引き返したうえで調剤量を調整してくる必要があったが、今回の議論が法改正として認められれば、患家での数量調整が可能となる。

この動きには医師会も賛同しており、概ね歓迎姿勢だ。医療関係者は「法改正は平成18年から継続して行われており、見方を変えれば、薬剤師も医師が行う訪問診療のような“訪調”を行いなさいというメッセージだと思う。薬局で処方せんを待つのではなく、足を使って患者を見てきなさいという意味だ」と指摘し、国もヤドカリではダメですよという分かり易い投げかけを行っていると解説する。

秋の深まりとともに次期調剤報酬改定も本格的な議論に入っている。既に示唆されている在宅医療への手厚い配分は疑いようのない方向性として打ち出されている一方、あらゆる場面で調剤専門への風当たりは強い。こうした状況を俯瞰して前出の重鎮はこう言った。「これからは在宅専門薬局の時代になるだろう。」 



著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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