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『薬剤師業界のウラガワ』71.「薬と健康の週間」で遭遇した尻拭いの空しさ

『薬剤師業界のウラガワ』71.「薬と健康の週間」で遭遇した尻拭いの空しさ

2013年12月09日 (月) 08時00分配信 投稿日:13/12/09 08:00 icon_view 408view

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地域薬剤師会などが中心となって毎年各地で開催されている薬と健康の週間。今年も10月17日から23日までの一週間にわたり行われ、医薬品に関する素朴な疑問について質問したり、子ども向けの調剤擬似体験を展開するなど、薬剤師という薬の専門家を身近に感じたりすることに主眼を置いた催しが全国で繰り広げられた。

普段では聞きにくい相談などについても幅広く受付けているため、医薬品を常用している高齢者や健康維持のためにサプリメントを摂取している生活者から人気のイベントではあるが、今年はこれまでと違った場面に出くわしたという。

高齢の男性は、「病院の前にある薬局は患者のことを全く考えていないよ。業務が忙しいのはわかるが、流れ作業でこちら側の話はほとんど聞かないし、土日は休んでしまうので改めて質問もできない。今の薬剤師の仕事は機械化が進んで棚から薬を取り出して袋に入れるだけだろう。昔のように生薬を摺ってくれることもないし、そのくせに料金はべらぼうに高くなっている。もっと患者の立場を考えて対話をする姿勢を見せてくれ」と言い放ったのだ。

対応した薬剤師は「相当な不満があったのでしょう。いくつか誤解があることや門前薬局に行かなくていい旨を説明しても、あまり聞かれている様子はなかったです」と振り返り、対応した側としてもショックだったという。一連のやり取りを耳にした薬剤師会関係者は「ついにここまで来たか、という印象です。先日の『とくダネ』以降、こうした意見は少なくなかったのですが、この時期まで引っ張るのは嫌ですね。悪い意味で広く浸透してしまったと思う」と呟き、薬局・薬剤師に対する不満があったことは確かだが、引き金としてのテレビの威力は十分だったと言及する。

一応、番組からは釈明の内容が放映されているが、薬局・薬剤師への不満に対する後始末は現場が担うことになってしまった。一種の被害者が真の被害者をフォローする。こんなに空しい作業はない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

Good9

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