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『薬剤師業界のウラガワ』72.あまりにも意識の低い事態に

『薬剤師業界のウラガワ』72.あまりにも意識の低い事態に

2013年12月16日 (月) 08時00分配信 投稿日:13/12/16 08:00 icon_view 546view

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衝撃の数値に失笑が漏れたという。日本薬剤師会が会員の知識の担保と恒久的なレベルアップのために展開している「生涯学習支援システム(JPALS)」。稼働から1年が経過し、ユーザー数は全薬剤師数の10%に相当する2万4000人以上に達するなど、上々なスタートを切ったと思いきや、意外な躓きに関係者は驚きを隠せない。

掻い摘んでJPALSを説明すると、同制度は平成24年からスタートした生涯学習システムで、薬学教育6年制の稼働を受けて、既存薬剤師との知識のバラつきを抑えるために始まったもの。同時に薬剤師の生涯学習に関しては企業単位での講座や薬剤師研修センターなどが有名だが、「公式の研修制度が存在していないため、転職すると知識のギャップに驚かされることが少なくない」(薬剤師会幹部)のも実態で、企業側からは教育制度の統一を求める声があがっていたという。

JPALSにはレベル1~5までが設定されており、レベル1は薬剤師国家試験の内容で、レベル5ではキャリア10年の管理薬剤師程度を想定している。スタートに際して薬剤師認定制度認証機構で認定を受けている薬剤師やキャリア15年以上の薬剤師には、これまでの経験を鑑みて申請するだけでレベル5からスタートする過渡的認定が組み込まれている。

ところが、現時点の最高位であるレベル5が問題となっているのだ。

現在レベル5に認定されているのは1万7035人で、レベル5を維持するためには3年間で18本以上の実践記録の提出が必要となるが、全体の7割に達する1万1805人が提出0本となっている。つまりこのままでは「7割がレベル4に降格する」(薬剤師会担当者)。単純計算で2カ月に1本の提出でクリアできることになるが、「何となく取得した人が大半だったのでは」(同)と率直な感想を漏らす。

現在、レベル4からレベル5に昇格させるための試験は存在しておらず、「まさか降格した人のために作ることになるとは」(同関係者)とため息交じりに語る。一方で、制度の実効性や価値が不透明なのも事実だ。意識が低い当事者はもちろんのこと、運営側も更なる価値を創造していくことが求められている。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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