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『薬剤師業界のウラガワ』73.やっと反論「薬剤師の給料は高くない」

『薬剤師業界のウラガワ』73.やっと反論「薬剤師の給料は高くない」

2013年12月23日 (月) 08時00分配信 投稿日:13/12/23 08:00 icon_view 865view

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「母屋はおかゆを啜っているのに、離れではすき焼き三昧」。

今年の薬業界の流行語大賞?と呼べるほど話題を呼んだ日本医師会・鈴木邦彦常任理事が大手調剤専門薬局を一刀両断したこのコメント。喧々諤々の議論を呼んだこの発言は、風向きを決めるという意味では調剤報酬改定にも一定の影響を及ぼしている。薬剤師としては一応組織である日本薬剤師会からの反論が欲しいところであったが、直ちにそれは示されず、暦の上ではディセンバーも迫った11月中旬、ついに重い腰があがったのだ。

引き金となったのは、厚労省が診療報酬改定の基礎資料として集計している「医療経済実態調査」で、勤務薬剤師の平均給与が“年収450万円”という具体的な数字が明らかになったためだ。コメントしたのは日本薬剤師会の中では若手の近藤剛弘常務理事で記者会見にて、「他の医療職と客観的に比較して、貰いすぎとは言えないのではないか」と語り、すき焼き三昧のような状態にはないと訴えた。

さらに薬学教育6年制が稼働し、教育年限に限った見方では医師と同等の育成時間がかけられる専門職として「(平均450万円は)むしろ安い。薬剤師が行っている・求められている情報提供の重要性と責任を照らし合わせれば、一層そうした印象を受ける」など捲くし立てた。

ただ、悲しいのはこの発言が業界メディアで取上げられる機会がほとんどなかった。確かに医師会の強烈な皮肉と比べれば、薬剤師らしい配慮の行き届いたコメントであったため、特に影響力の高いデイリーニュース系にはほとんど“スルー”されてしまった。流行語大賞が4語選ばれたことで話題となったが、薬剤師も旬を逃さない言葉が欲しいと感じてしまった。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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