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『薬剤師業界のウラガワ』75.テレビに振り回される薬剤師会

『薬剤師業界のウラガワ』75.テレビに振り回される薬剤師会

2014年01月06日 (月) 08時00分配信 投稿日:14/01/06 08:00 icon_view 390view

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「やられたね」。放送終了後に薬剤師会関係者はこう呟いた。

12月5日放映されたNHKのニュースウォッチ9で、業界団体と規制緩和問題がテーマとして取上げられ、意見が対立していた日本薬剤師会と楽天が取上げられた。この内容は、ネット販売の検討会が終了した直後から打診を受けていたもので、政治に自らの意見を反映させる業界利権団体と、旧来とは違ったアプローチで意見を反映させようとしている楽天を対比構図で取上げた。

視聴者に訴えかけるポイントはいくつかあった。ネット販売そのものの是非にはあまり触れず、政治には付き物だった業界団体が、大物政治家の事務所をまわるものの、「厳しい」との言葉を向けられるシーンは、かつてのようなロビー活動だけで考えを反映させることができなくなってきたことを象徴する場面として放送された。その一方、規制緩和側のインターネットに通じて国民にダイレクトに訴えかける手法で、着実に世論・政治を巻き込んでいく新しい戦い方を紹介。苦虫を噛み潰したような顔の児玉会長が大写しになるシーンは少なくなかった。

放送終了後、地方からは「良かった」の評判が上がったものの、中央では「最悪だ」との声が多かったという。ある執行部は解説する。「薬の安全性についてはほとんど触れられず、利権団体としての角度だけで扱われ、薬の安全性の印象は薄かった。また若手が集まる会合までテレビカメラを入れるなんてどういった狙いなのか。見ている側からは全くわからなかった」と厳しい。

痛恨の印象を与えたのは、最後にキャスターが述べたこの言葉だという。「我々国民は政治がどのような方向に向かうのか常にチェックしなくてはいけません」。

前述の執行部は憤慨する。「これでは薬剤師会は国民を省みないで利権のみを訴えているような印象しかない。知り合いがテレビに出ている程度の認識ならば、企画段階で取材を断るべきだったのでは」。

同日に秘密保護法案の審議が佳境を迎えていたことが不幸中の幸い。もしかしたらトップニュース扱いされる可能性もあった中で、むしろ数分程度で映像が終わったことは良かったのかもしれない。

ともあれ2013年の薬剤師会はテレビに遊ばれていた。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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