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『薬剤師業界のウラガワ』77.当然の見直し、シールはダメ

『薬剤師業界のウラガワ』77.当然の見直し、シールはダメ

2014年01月20日 (月) 08時00分配信 投稿日:14/01/20 08:00 icon_view 647view

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「懸念していたが、この意見は正しいと言わざるを得ない」。薬剤師会関係者は、このほど厚労省が示した新しい薬剤服用歴管理指導料の方針に肩を落とす。先ほど開かれた中央社会保険医療協議会で、シールのみの提供は薬剤服用歴管理指導料として認めないことが決定的となった。

そもそもこの「シール」は、お薬手帳を持っているにも関わらず持参するのを忘れ、手帖に記載する部分をシールとして提供し、次回来局時に確認することが本来の目的であったが、厚労省は改定に向けた説明会などで「シールで代替可能」と解説したことで、シールのみでOKと解釈する薬局などが続出したことが原因だ。現在でも地方厚生局は説明無くシールを忍び込ませて薬剤服用歴管理指導料を算定することについては「ダメ」と明言している。

なにより、スタートから躓いた印象がある。算定方法が変化した一昨年4月以降、薬剤会には「薬歴を算定されていたが、何も聞かれてないように思う」、「薬袋の中に手帳貼付用シールが入っていたが、何も説明がなかったと思う」などの声が寄せられ、患者に対して説明がないままに算定していると疑わざるを得ない苦情が続いた。もちろん厚労省にもこの声は届いた。東京都薬剤師会によれば、薬剤服用歴管理指導料は「保険薬局のほぼ全てが算定している」との状況にあるように、ベーシックな算定として点数を取っている薬局は極めて多い。

薬剤師会としては相当な問題意識を抱いていたが、結果として十分に理解されずに形式的に算定される状況が改善されないまま問題視され、今春からは一層丁寧な説明を行った場合にのみに算定できる方式に変更されることになってしまった。また、お薬手帳を持ってないうえに不必要とする患者に対しては、低額の薬剤服用歴管理指導料が新設される方向にある。

ただ、シールでもOKとミスリードした厚労省にも責任の一端があることは否めないが、昨今吹き荒れる医薬分業バッシングは大手チェーンを対象にしたものばかりではないことを今一度肝に銘じたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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