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『薬剤師業界のウラガワ』84.カネの問題で火種再燃?!

『薬剤師業界のウラガワ』84.カネの問題で火種再燃?!

2014年03月10日 (月) 08時00分配信 投稿日:14/03/10 08:00 icon_view 626view

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大手チェーン薬局を対象にした点数設定は厳しいはずだった。ところが、厚労省はウラ技とも言える“セット算定”という一手を持ち出したことで、事実上のピンポイント爆撃に成功。チェーン薬局からは怒り心頭の抗議文が送付される事態にまで発展し、改定というカネが絡んだ問題は業界に燻る個店vsチェーンの火種を再燃させそうだ。

振り返ると、調剤報酬改定議論が本格化した昨年秋、薬剤師会は薬局の店舗数に応じた基本料の区分を設けることは「簡単ではない」と断言し、事実上一本化されている調剤基本料に手を入れることは厳しいと思っていたようだ。

とは言うものの薬剤師会は紐解けば町の薬局の集まりと言っても過言ではなく、会長自ら「薬舗主の組織からの脱却」を声高に宣言するあたり、疑いようのない中小の組織なのだ。当然、大手チェーンは目の上のたんこぶであり、大手との差別化に苦心していた部分は否めない。その一方、調剤報酬全体を考えるのが公益組織としての役割であるのは言うまでもなく、差別化と公益性のバランスに揺れていたワケだ。

そこで飛び出したのが店舗数ではなく妥結率に応じた報酬という減額算定だ。

当然、このペナルティーとも言える仕組みに怒り心頭なのが大手チェーン薬局などが参集する保険薬局協会で、日薬に対しては16億円にもぼる年会費をちらつかせながら、著しい不満を突きつけている。

当の日薬は「そもそも公定価格に影響するような事案を何年も解決できていないことに違和感がある」と抗議にも涼しい顔で一歩も引かない姿勢を強調している。

こうした内輪もめに対して業界の重鎮はこう嘆く。

「薬局業界の揉め事を中医協という表舞台に出したことが恥ずかしい。分業バッシングをすれば調剤は内部分裂を起こし、医科・歯科に点数をスライドできることを証明してしまった」。

さて、振り上げられた拳はどこに落とされるか。

著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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