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『薬剤師業界のウラガワ』90.まさかの60%台が意味するもの

『薬剤師業界のウラガワ』90.まさかの60%台が意味するもの

2014年04月21日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/04/21 07:00 icon_view 1521view

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「これで安直な薬科大学・薬学部の新設は終わるだろう」。薬剤師会の関係者はこの数値を見て呟いた。

ご存知の通り、第99回薬剤師国家試験の合格発表が行なわれ、受験者数1万2019人、合格者7312人で合格率60.84%という過去20年で最も低い数値が公表された。

数値の分析の前に客観的な状況として、6年制新卒に限ってみれば合格率は70.49%で全体の数値からは10ポイントも高いものの、昨年が85.09%、一昨年が95.33%となっており、いわゆる空白の2年を除いた全体的な傾向としても80%台であることから今年は新卒でも低い傾向が示された。

合格率60%の得に大きな要因となったのが6年制既卒者の合格率だ。2517人が受験して合格者は1003人、合格率39.85%で昨年の67.52%から大幅に減少しており、前述の関係者は「問題の傾向を大きく変えて、いわゆる過去問からあまり提出しなくなったためだ」と分析する。

また今回の試験については、全体的な難易度も若干上昇させており、国家試験に相応しい難易度を打ち出したと言える。ただ一昨年の合格率95%という数値については初めての6年制卒ということもあり、捻りがなかったとの見方もあり、今回の60%と一昨年の95%の差は、学生だけの問題ではないと推測することもできそうだ。

そして冒頭のコメントを関係者は解説する。「そもそも薬科大学・薬学部の質が玉石混合過ぎる。むしろこうした厳しい数値が出て、妙なバブルがはじけたほうが薬学生・薬剤師にとってはいいことかもしれない」とコメントし、安直な流れに楔が打ち込まれるに期待を寄せる。

ともあれ、60%という数値は議論を呼ぶことは間違いなさそうだ。

著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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