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『薬剤師業界のウラガワ』93.薬剤師の?が82億円を生む

『薬剤師業界のウラガワ』93.薬剤師の?が82億円を生む

2014年05月12日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/05/12 07:00 icon_view 346view

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薬剤師が行う疑義照会は年間82億円の薬剤費削減効果があるとの発表が行なわれた。

これは先日開催された医薬分業指導者協議会の中で東京理科大学薬学部の鹿村恵明教授が発表したもの。同教授は調査に協力してもらった541薬局のデータを基に、疑義照会の事例やその疑義の経緯、疑義照会前後の医薬品の変化などを調べた。回答薬局から寄せられた応需処方せん枚数18万3532枚中、疑義照会が発生したのは5038枚で疑義照会発生率は2.75%だった。5038枚のうちわけでは、記載漏れといった形式的疑義1217件、内容等に疑問点を感じた薬学的疑義4141件となっており、疑義照会における薬学的疑義照会率は77.29%だったという。

薬学的疑義照会4141件中、処方変更件数は3166件で、処方変更割合は76.47%となっており、薬剤師の疑義が相当な確立で処方変更に繋がっていることが数字の上から証明されたものとなった。

また、薬学的疑義照会前後における薬価ベースの薬剤費の変化を調べると、ほとんどで削減する傾向が示されており、同教授は総論として「1件あたり薬価ベースで500円の削減となり、薬学的疑義照会事例4136件から計算すると年間薬剤費節減費は約82億円に達する」と結論付けた。加えて鹿村教授はこうしたエビデンスが取られているのにも関わらず、医療関係者や国民に知られていないことが問題であると強調している。

ただ、同調査が発表されたとき、記者の間ではある数字に大きな関心が寄せられることとなった。実は同調査は5410軒にアンケートを送ったものの、回答が得られた数は541件。つまり回答率は僅か10%程度だったことだ。

「要するに真面目な薬局は全体の10%ということでしょう」。

一般メディアの記者が呟いた言葉は強烈だった。

著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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