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『薬剤師業界のウラガワ』95.その評価が意味するものとは

『薬剤師業界のウラガワ』95.その評価が意味するものとは

2014年05月26日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/05/26 07:00 icon_view 338view

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薬学教育評価機構が公表した「薬学教育評価報告書」をご存知の方はどれだけいるだろうか。

同機構は薬学教育6年制が制定された際、第三者による教育の質的保障を担保するために設置されたもので、今回は福山大学薬学部、岡山大学薬学部、日本薬科大学薬学部を対象とした教育プログラムの評価を下したものだ。

結論から先に書いてしまえば、前者2校の適合性が認められたものの、後者1校の判定は保留されるという異常事態となってしまった。

詳細は薬学教育評価機構のホームページ(3月31日付)に公表されているので、そちらを是非閲覧して欲しい。同機構が判定を保留した日本薬科大の理由としては「薬学専門教育の内容」「問題解決能力の醸成」「学生の受入」「成績評価・進級・学士過程修了認定」「教員組織」「自己点検・評価」の6項目に『重大な問題点が認められる』と厳しい認識を示し、評価を継続することを表明した。

特段の懸念が感じられる部分として機構は「国家試験準備を目的とする薬学総合演習IIの授業時間を増やして卒業研究の実質的な時間を減らし、卒業の可否を薬学総合演習IIだけで判定」などと分析。同大の根底には「薬剤師国家試験合格を目指す記憶中心の知識を重視した教育に偏重している」と言及し、退学者数や6年在籍での卒業率が5割未満という実態にも重ねて問題意識を寄せている。

報告書の関係者に話を聞くと、「今回の薬剤師国家試験の傾向と併せて文字通り新設の弊害が顕著に示されたということだろう。あまりにも国家試験のことだけを勉強しても幅の狭い薬剤師が生まれるだけ。免許を取得しても将来的には大きな壁にぶつかってしまう」と語り、卒業後に薬剤師国家試験の予備校に通う事例が増加しているのも嫌な傾向だと続ける。

ところで、この報告書の存在を知っていた方はどれだけいただろうか。知らなくても当然。なぜならこの発表は薬剤師国家試験の合格発表が行われた3月31日に行われたのだ。つまり、薬剤師と同時に大学そのものの“合否”についても発表されていたというワケだ。

著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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