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『薬剤師業界のウラガワ』102.個人取引という新世界も

『薬剤師業界のウラガワ』102.個人取引という新世界も

2014年07月14日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/07/14 07:00 icon_view 198view

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一般用医薬品のインターネット販売が正式に認められた先の改正薬事法。規制緩和議論と安倍総理の決断で一気に時計の針が進んだが、制度運用開始から程なく経過し、大きな混乱などなく順調なスタートを切ったと言える。

実際にネット販売を行っている薬局の話では、そもそも前回の薬事法で求められた許可要件から大きな違いはなく、「手続き上はスムーズだった」ことが多いという。また実際に薬局もしくはドラッグストアなどを開設していることが必要要件となったことで、怪しい販売サイトの乱立を抑制している部分もあるのではないかと続ける。

少し前の数字になるが、販売サイトは全国で約1000軒に留まっており、散々一般マスコミを巻き込んだ割には"案外な数字"というのが率直な印象ではないだろうか。

ところが、実際に薬事監視を行う都道府県行政関係者は、違った見方を示してくれた。「地方行政としては薬事監視の都合上、インターネットプロバイダーやネットモール事業者とやり取りすることが多い。ネットサイドは次の一手を見据えて強固な監視体制を張っていると思うし、意気込みもある」と語り、医療用薬のネット配送を睨んだ監視体制が構築されつつあることを説明する。つまり、不適切なサイトについては「(次を見据えた)大手サイト・モール経由ではほとんど起こらないのでは」との見立てだ。

「それよりも」と強い警戒感を示すのが、個人取引の可能性だ。「有名なチャット・通話アプリなどは数秒でストアが開けるようになっている。もちろん、アプリ事業者も医薬品は販売できないことを設定しているが、例えば文字情報としてやり取りして、数秒で開店、取引終了後に即刻閉店といった蜃気楼型店舗はどうしようもない」と打ち明ける。蜃気楼型は店舗というよりも個人取引に近いため、リスク区分はもちろん、医療用薬の販売できてしまうだろう。

ともあれ、ネットの世界に流通が始まった医薬品。これで終わりではなく、その行方には引き続き注目していただきたい。
 


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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