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『薬剤師業界のウラガワ』103.これだから、と言われる組織

『薬剤師業界のウラガワ』103.これだから、と言われる組織

2014年07月21日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/07/21 07:00 icon_view 208view

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振り上げた拳はどこにも下せなかったとの陰口が広がる。「考えが甘い。金をチラつかせてケンカするなら結果を分かりやすくしないと、逆効果にしかならないよ」(薬剤師会関係者)。

少し前にこんな悶着があったことを覚えているだろうか。

薬局と卸の妥結率に応じて調剤基本料を減算する「未妥結減算ルール」の導入を巡り、日本保険薬局協会は加盟各社が都道府県薬剤師会に納入している総額16億円にものぼる会費をチラつかせながら、日本薬剤師会に対して未妥結減算ルール導入への著しい不満を募らせた。その一方、拳をあげられた側である薬剤師会の担当者は、「公定価格をいつまでも妥結できないこと自体が如何なものか」と一蹴していた。

さて、抗議も空しく未妥結減算ルールは採用されたことに加え、結局のところ薬剤師会からの脱会は行われず、金をチラつかせて抗議していた割には成果が得られなかった格好だ。

そんな悶着が忘れられた7月上旬。『医療用医薬品の流通改善に関する懇談会』で衝撃的な妥結率が示された。平成23年、25年の調査で20店舗以上のチェーン薬局の妥結率は最高で62.8%だったものであるが、今回公表された平成26年3月の数値は92.4%。なんと約30%も上昇。つまり減算ルールの効果は絶大であり、金をチラつかせていた側が、金をチラつかせる効果を体現してしまった。

しかしながら、この"前例"は後々に様々な作用を招くことになりそうだ。20店舗以上のチェーン薬局に対する課題は、金をチラつかせてしまえば解決することを証明したほか、何より今回の資料で「20店舗以上」という表現を厚労省は捨てていない点だ。改定議論に際しては抗議を受けてチェーン薬局という文言に後退していたが、ほとぼりが冷めた頃に改めて使用。これに対する抗議は耳にしていない。

次回改定に向けた照準は既に定まった。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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