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『薬剤師業界のウラガワ』104.下手な言い訳が思わぬ怖さを呼ぶことも

『薬剤師業界のウラガワ』104.下手な言い訳が思わぬ怖さを呼ぶことも

2014年07月28日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/07/28 07:00 icon_view 404view

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「安ナカなんて簡単に処方されないし、変な狙いを付けられそうで怖い」。

少し前の話になるが、ミュージシャンのASKA被告が逮捕された際、安ナカを吸引していたことを語っていたという。インターネットの時代、こうした薬物に関心もしくは興味のある者であればもちろん、疑問に思った誰もがとりあえず検索してしまったのではないだろうか。

ご存知の通り、安ナカは「安息香酸ナトリウムカフェイン」のことで、強心剤や鎮痛剤に用いられ医薬品。また脳神経に作用することから、眠気や頭痛を和らげることも確認されている。

前述の薬剤師会関係者は「ASKAさんが語ったことで確実に検索ワードとして上昇しただろう。しかし現場に立っている薬剤師ならば『はぁ?』と思ったのでは。そもそも近年は処方される機会は著しく減少している印象」と語り、妙な関心が高まることへの警戒感があると続ける。

今夏は薬物汚染に関する社会的警戒感が非常に高まっている。いわゆる違法薬物に該当する脱法ハーブや脱法ドラッグによる交通事故・犯罪などが多発しており、警察や自治体は学生が夏休みに入ることをきっかけに捜査の手を一層強めることは間違いない。ただ、薬局・薬剤師としては万が一の可能性を高めておいたほうがいいと前述の関係者はいう。

「違法薬物の取締りによって薬が手に入らなくなった中毒者が、薬局に窃盗目的で侵入するような恐れもある。"安ナカ"報道のどこを情報として捉えているかは立場によって変わる。薬局は女性が多いし、狙いとして目を付けられる可能性はある」と述べ、戸締りや医薬品の管理には、いま一度注意を高める必要性を訴える。薬局・薬剤師は薬物乱用を啓発する側であることは言わずもがな。しかし、そこに潜む薬局という場所のリスクについて、社会情勢からも考えたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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