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105.オープンになった非公開の顔|薬剤師業界のウラガワ

105.オープンになった非公開の顔|薬剤師業界のウラガワ

2014年08月04日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/08/04 07:00 icon_view 417view

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「いやぁ驚いたよ。こんな剣幕で毎回議論しているから、OTCのスイッチは進まないワケだ」。

医薬品業界関係者は、先日開催された薬事・食品衛生審議会、医療機器・体外診断薬部会の傍聴後、こんな言葉を発した。

OTC検査薬のスイッチ化を議論するために開催されたこの部会は、医師会や薬剤師会をはじめ、学識経験者などが構成員を務めている。部会が開催された背景には20数年間ひとつも新製品を出せないことに対する業界の不満と、医療費抑制を掲げる政府・行政の思惑が一致したからだ。特に政府の規制改革会議はこの一般用検査薬のスイッチOTC化に意欲的で、3月に示された答申で今年度中の運用開始を指示している。

こうした政治背景を受けて開催されたこともあり、会合当初から不穏な空気が漂っていた。

「これまでも販売できたものを何故いま議論するのか」「薬局以外のドラッグストアで販売できるようにするのか」「医師が関与する文言を入れるべき」「検査薬が医療費削減に繋がるエビデンスはどこにある」「検査薬が普及している国とは医療システムが違う」などなど、実際はもっと多くの質問を飛ばしていたが、これはひとりの構成員と厚労省の“タイマン”で10数分間に渡り行われたものだ。

この問答を聞いていた関係者が、冒頭のコメントを発する。

ここでタイトルの意味に触れたい。実はこの部会、これまでは非公開で行われてものだ。規制改革会議が広く国民に知らしめる案件として、公開するよう厚労省に迫り、また厚労省も簡単にこれに応えたのだ。

象徴的なやり取りでは、「医療費抑制のエビデンスはない」という発言を巡って他の委員から著しい反論が示されたことだ。「私の発言にはエビデンスはないが」「エビデンスではなく、印象として」など、証拠がなければ議論もできないのかという皮肉も込められた。

20数年間に渡って新製品が出ない理由を、厚労省は規制改革を利用して外に知らせたかったのだろう。「これが抵抗勢力ですよ」と。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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