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『薬剤師業界のウラガワ』107.自己研鑽の理念が空しい

『薬剤師業界のウラガワ』107.自己研鑽の理念が空しい

2014年08月18日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/08/18 07:00 icon_view 168view

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外に出さないほうがいい、もはやそんな声が冗談ではなくなりそうだ。

日本薬剤師会が会員の知識の担保と恒久的なレベルアップのために展開している「生涯学習支援システム(JPALS)」。今年5月で稼動から2年が経過し、会員・非会員を問わず現役薬剤師への浸透度も一定以上の状態に到達するかと思われたが、現実は甘くなかったようだ。

5月末現在でユーザー登録数は約2万5000人。これは稼働している薬剤師数の10%程度。ご存知の通りJPALSにはレベルが1~5まで設定されており、5月末現在の認定者は、

「レベル1」7083人
「レベル2」500人
「レベル3」292人
「レベル5」1万7028人で合計2万4903人という状況になっている。

最高位であるレベル5をキープするためには2ヶ月に1本のペースで実践記録の提出が求められている(3年間で18本)。これはレベルの高さに応じて提出本数が変化するもので、基本的な仕組みは変わらない。つまり、レベルが高いほど知識の担保として求められる実践記録の提出本数が多くなるというワケだ。

ここまでを見ると「何が問題なのかわからない」と思うが、ここからが本題だ。

来年3月にはレベルの判定時期を迎えるが、これまで一度も実践記録を提出していない人数は1万8512人にのぼる。つまり全体の75%が何もしていない状態ということが判明したのだ。各レベルの提出0本状況では「レベル1」6982人中6934人、「レベル2」491人中446人、「レベル3」277人中256人、「レベル5」1万7028人中1万876人というもので、レベルを問わず惨憺たる実態が示されている。

薬剤師の生涯学習に関しては、企業単位での講座や薬剤師研修センターなどが有名だが、「柱となる公の研修制度が存在していないため、転職すると知識のギャップに驚かされることが少なくない」(薬剤師会関係者)ため、企業側からは教育制度の統一を求める声があがっていた。

いずれにせよ、薬剤師の立場が危うくなるような使われ方をされないことを願うばかりだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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