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112.薬剤師としての役割は|薬剤師業界のウラガワ

112.薬剤師としての役割は|薬剤師業界のウラガワ

2014年09月22日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/09/22 07:00 icon_view 393view

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結果的に150名を越す多くの感染者を生み出したデング熱。ところが、厚生労働省や地方行政も今回の行動・対応には反省点は多く、端的に言ってしまえば「不合格」(感染症対策専門家)という声もある。しかし、それはメディアにも同様で、報道の手法として課題が残ったと語る記者も少なくない。

「薬剤師として何ができたのか」という問いに対しては、多くの薬剤師が「う~ん」と口をつぐむ。それもそのはずで、大規模な感染が発覚した8月下旬の東京都でさえも、「(行政から)具体的な指示はなかった」(薬剤師会関係者)ため、文字通り薬剤師は静観するしかなかった。都内の調剤薬局でも「なんだか怖いねぇ」と患者から言われたことに対して「そうですねぇ」と世間話の範囲での応対に留まっていた状況だ。

一方、流通現場では虫よけが飛ぶように売れていた。ドラッグストア関係者に聞くと、「東京・千葉・埼玉では店舗在庫が無くなり、利用者からクレームを言われたこともあった」という。

9月に入り、虫よけの在庫状況等は改善されるとともに、気温が低下してきたことから、一連の流行も下火を迎えつつある。蚊の行動範囲や生存期間から、あと1カ月もすればいつものように代々木公園には老若男女に愛される姿が戻るだろう。

しかし、新しい感染症が国内で正式に発生したという事実は医療従事者として忘れてはならない。来夏に同じような状態が繰り返される可能性は否定できず、今回は偶然重症化する患者がいなかったに過ぎないのではないか。実は、記者会見等においても「熱が出るだけだから。ほとんど重症化しないよ」といった“高をくくった態度”のメディアも散見されていた。

急激な高熱を訴える患者がOTCを買いに来たとき、デング熱を疑う知識の引き出しは備わっているだろうか。またそのヒアリング方法、重症化を窺わせる患者の訴えを把握しているだろうか。

流行が落ち着いてきたこのタイミングだからこそ、薬剤師ができる「次への備え」を考えたい。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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