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115.アメリカという鏡は何を映す|薬剤師業界のウラガワ

115.アメリカという鏡は何を映す|薬剤師業界のウラガワ

2014年10月20日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/10/20 07:00 icon_view 289view

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元ウォルグリーンの薬剤部門の担当者が先日開かれた日本チェーンドラッグストア協会主催の薬剤師フォーラムで講演した内容が非常に興味深かったので紹介したい。

言わずもがな、政府は規制緩和や制度変更等を実施する際、自由の国・アメリカの仕組みを模倣し、日本風に味付けを加えた法制度にする場合は多い。そういった意味で、アメリカの薬局・薬剤師の状況を知ることは、処方せん調剤の頭打ちが今後10年以内に確実に発生する状況の中で、ヒントとなる部分は少なくないのではないだろうか。

特に会場内での関心が示されたのはアメリカ政府が地域薬局の質を評価する「スターレイティング・システム」を設定した部分だ。高齢者のハイリスク薬使用や糖尿病での適切な治療について政府が業務評価を行うもので、さらに次年度の報酬にも影響を与えるという仕組みだ。演者の言葉を引用させてもらえば「行動変化を起こさない訳がない」。

もちろん各薬局の評価は国民に公表されており、星の数が多い薬局に患者・生活者が集まるのは言わずもがな。またドラッグストアでの処方せん調剤ではオートメーション化が進んでおり、自分の仕事は錠剤を患者に渡すだけと考えている薬剤師は、自らの仕事が機械に置き換えられる危機感を持つ必要があるとの指摘は、日本でも遠くない未来での状況を連想させるものだった。

しかしながら、こうした薬物療法に主体的な薬剤師を作り出したトリガーとなったのは「薬剤師による予防接種」と言及しており、穿刺器具を用いた検査薬のOTC化で医師会の猛反対が行われる日本において想像もできない要素が背景にあることも見逃せない。

そんな中、厚労省は2015年を目途に「充実した相談体制や設備などを有する薬局を住民に公表する仕組みの検討」に着手することを概算要求の中で掲げている。

いよいよ日本においても、次の仕組みの種が蒔かれようとしている。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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