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117.被災者支援も薬剤師として備えたい

117.被災者支援も薬剤師として備えたい

2014年11月03日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/11/03 07:00 icon_view 117view

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取材している立場として、先日気象庁が行った「異常気象分析検討会」の会見はインパクトがあった。今年発生した豪雨・土砂災害は異常気象であると断言したうえ、さらに近年のうちに同様の事態が再発する可能性に踏み込んだ。通常、省庁等は将来について曖昧な言い方で明言を避けるが、ここまでコメントした以上、脅しではない警告がにじみ出ていると言えよう。

日本血栓止血学会は、豪雨による被災者に対してエコノミークラス症候群予防の呼びかけを行っている。避難所での同症状の回避のため「咽が乾く前からの水分の摂取」「避難中だからといって、寝て過ごすのではなく、日中は起きて運動する」「可能なら弾性ストッキングまたはスポーツ用のふくらはぎ用のサポーターを着用する」「足にむくみが出たり痛みが生じたりしたら医療班に相談する」の4点を予防・重症化を防ぐポイントとして挙げている。

被災地におけるエコノミークラス症候群の発生は、新潟県中越地震の際に判明し、3年前の東日本大震災でも予防の重要性が指摘されていた。地震と比較すると土砂災害による被害は限定的であるため、被災地や隣接自治体のボランティア活動が中心となる。言い換えれば、地域薬剤師の活動が被災者の健康支援に大きく影響するということではないだろうか。

これまでは異常気象と呼ばれていたものが、毎年のように発生すれば、それは異常ではなくなる。薬剤師法には、「調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保する任務者」と記されている。どんな悪天候に遭遇するかわからない時代であるからこそ、被災者を支える視点は有しておきたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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