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118.半数が検査薬を歓迎という事実|薬剤師業界のウラガワ

118.半数が検査薬を歓迎という事実|薬剤師業界のウラガワ

2014年11月10日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/11/10 07:00 icon_view 272view

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以前のコラム105で薬事・食品衛生審議会、医療機器・体外診断薬部会における“抵抗勢力”のことを触れさせていただいた。部会はその後も1ヶ月に1度のペースで会合を重ねているが、メーカーサイドが希望した新分野の検査薬のスイッチ化はおろか、抵抗勢力が大活躍する展開に僅か数品目の検査薬のスイッチ化で区切りを迎えそうな様相を呈している。

ところが、この部会でちょっと面白いデータが示された。日本医師会が会員を対象に実施し、約2000人から回答を得たものだ。調査は一般用検査薬に対するイメージなどを複数項目にわたり尋ねているものであるが、興味深いのは回答医師の半数以上が「一般用検査薬が拡大することの効果は病気の早期発見につながること」を挙げていることだ。また「国民の健康増進や疾病予防の意識が高まる」36.0%「公的医療保険の医療費の削減に役立つ」32.5%「国民が医療機関を受診する手間や時間が省ける」30.1%などなど、ハッキリいって医師の中にも検査薬のスイッチ化を望む声は小さくないと結論付けられる内容となっている。

もちろん、病気の発見が遅れることや自己判断による悪影響を心配する声も寄せられている。

しかしながら、この報告について部会では「医療現場では検査薬の一般用医薬品化に強い懸念が広がっている」とひと言でまとめられ、スイッチ化に賛同した半数の声は黙殺された。

確かに血液を扱う一般用検査薬に関する懸念はもっともな意見であるし、生活者も感染症といったリスクの高い検査には慎重であることは疑いようの無い事実だ。一方で、「自己検査」といったかたちで医療機関や薬局でもない民間施設で血液を用いたDNA検査なども行われていることも実態として存在している。一律に反対材料として調査結果を恣意的に主張する姿を見て国民は、抵抗勢力に対する逆の懸念(失望)を抱くだけではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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